（319）わいた温泉郷・岳の湯「豊礼の湯」

■福岡から岡本氏の運転で高速を飛ばし、益城熊本空港インターで降りて、益城町とその奥の西原村の地震被災した地域の一部を見て回ってから、橋が落ちたままの立野直前で右折して、南阿蘇を回ってヘイタテ神宮に向かうルートをたどる。しかし通っていたという重陽村に抜ける道が通行止めになっていた。

　　

■かなり戻って阿蘇外輪山を走るミルクロードを通り、小国方面に抜けてからぐるりと大回りしてヘテタテ方面に向かおうと大幅にルートを変更した。外輪山上はずっと、10ｍ先もよく見えないミルク色の濃霧に包まれていた。調子が悪くなる者続出で、結局小国方面で病院に寄り、宿はわいた温泉郷に定めた。

　　

■周囲に温泉の沢山ある涌蓋山方面にハンドルを向けて走り、出会ったところがわいた温泉郷の岳の湯「豊礼の湯」だった。九州特有のコインを入れると源泉が湯船を満たす方式の家族風呂施設も併設された、食料を持ち込んで地獄蒸し（野菜や肉を温泉蒸気で蒸して食べる）可能な素泊まり4000円の宿だった。

　　

■取りあえず宿をそこに定めて、再び小国に戻って事後むく市の素材を購入した。水色白濁の温泉は言うことなしなのだが、成分分析表が見当たらなかった。蒸気を冷やして温泉成分がある湯として用いているのではなかろうか。露天は絶景の視界を有し、湯は見た目より酸性成分が濃くないので長湯ができる。

　　

■肉や野菜をそれぞれ大体の時間に合わせて蒸気の蒸し筒口に入れておくだけで、素材の上手さが滲み出てくる絶品の食材になっている。サツマイモ、ジャガイモ、ウズラと鶏の卵、鶏肉、カリフラワー、アスパラ、キャベツなどに塩コショウと焼き肉のたれで次々と食していく。ビールが進むことこの上なし。

　　

■山のあちこちから湯気が噴出している最高のロケーションと、白色露天風呂と自分たちで作る様々な蒸し料理が揃っていて野リーズナブル名値段。そして夜はもう放っておかれる自由気ままさ。いずれここで何らかの合宿をしてみたいと思ったりもする。ヘイタテへの絵画奉納プランは白紙に戻す方向らしい。

　　

★所在地： 熊本県阿蘇郡小国町西里2917　http://houreinoyuyado.com/

人生丸ごと湯治日記（３１９）　2016.06.05 Sunday