（306）阿蘇内牧温泉「親和苑」

■さて今日は福岡に戻る間に帰りがけの駄賃として立ち寄り温泉をすることにした。帰路からはずれるが、先ずは阿蘇の外輪山のすぐ内側にある阿蘇内牧温泉に向かう。内牧温泉は古くから阿蘇を代表する名湯だ。しかし余りにも宿と温泉施設が多すぎて、的が絞れぬまましばらく車でぐるぐるする。

　　　

■ツッチーが検索して、「親和苑」という温泉宿で立ち寄り入浴をさせてもらうことにした。ここは「料理屋旅館」と銘打っているだけに料理が美味しいので有名な宿だ。無農薬で自家生産の野菜に加えて地元の素材を動員してすばらしい料理を提供するそうだ。しかし残念ながら今回は立ち寄り入浴だけである。

　　

■泉質は「ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-硫酸塩泉」だ。源泉温度は43.5℃。自噴で湧出量は毎分147リットル。pHは7.0ジャスト。肌に優しい中性の温泉だ。しかし天然の保湿成分と言われるメタケイ酸も大量に入っており、温泉成分分析表によれば、１kg中に溶存物質が1800�rを超えている。数値的にも非常に優れている温泉だといえよう。当然、源泉掛け流しだ。

　　　　　

　　

■町中にひっそりと佇んでいるこの宿は、意外な事に「日本秘湯を守る会」の会員でもあった。ここには２つの露天風呂と内湯が２つあるが、外来入浴は露天のみが利用できることになっている。母屋と露天風呂の間はちょっとした林になっているが、これは植樹や造園などによる人工的な作りらしい。黒川温泉を連想させられた。またそれとは別に中庭とテラスがある。

　　

　　

■さてゆっくり寛いでから、熊本市内方面に移動開始である。立野まで出てそこから豊肥本線沿いの熊本市方面への道は、ずーっと下り坂続きだった。高速に乗る前に、菊池市を通って山鹿市に向かおう。

★所在地：熊本県阿蘇市内牧1354　http://www.shinwaen.com/

人生丸ごと湯治日記（３０６）　2015.10.29 Thursday