（305）垂玉温泉「山口旅館」

■曲水庵で地元産の食材を集めた朝食バイキングを取り、チェックアウトまでの時間を寛ごうと思っていたら、９時過ぎにフロントで、チェックアウトまでの間になら直ぐ下にある垂玉温泉山口旅館の温泉も無料で入れるということを聞かされる。それはもう入るしかないだろう。

　　

■のんびりムードが一転してタイムトライアルである。駐車場利用不可というので、歩いて少し山を下る。地獄温泉とは泉質が異なり、炭酸水素泉的な色合いのある単純線で体に優しい。しかしゆっくり味わう暇もなく、取りあえず色々な湯船を味わいながら移動し続けた。

　　

■内湯で落ち着きのある「天の湯」、天檜風呂もある半露天の「かじかの湯」と趣のある浴室で、今度はぜひこちらに宿泊して清風荘の湯も共有するというパターンにしたものだと思った。そして取って置きの、滝壺のすぐそばにある混浴半露天風呂「滝の湯」も素晴らしい。

　　

　　

　　

■しかし心地よいけれどゆっくりもしていられない。10時までに地獄温泉に急ぎ足で戻ってチェックアウト。さて今日は福岡に戻る間に帰りがけの駄賃として立ち寄り温泉をすることにした。

★垂玉温泉「山口旅館」　熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽2331　http://www.tarutama.jp/

人生丸ごと湯治日記（３０５）　2015.10.29 Thursday

（追記：2016年４月の大地震で垂玉温泉「山口旅館」は壊滅的な被害を受け、現在でもボランティアも含めて復旧作業が成されているが、未だ再開のめどは立っていない。心よりお見舞い申し上げるとともに、再開が実現したら速やかに宿泊に行く心づもりであることをここに書き記します。）