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■朝は吹雪…というより、山からの吹きおろしの通り道が那須湯本の谷なのだろうか。屋根と軒の間に生息中らしい鳩の声が鳴き止まない。温かい部屋の中から吹きすさぶ雪景色を見ていると何か遠い記憶を思い出すような、そんな朝だ。

　　　

■しかし雲間から日が覗くと、それまでの天気が嘘のようにがらりと晴れやかに。陽光の差し込む南側の４畳はまるでサンルームのように暖かくなる。こたつと石油ストーブと布団。そして太陽。冬は温かいものが好き。そして温泉がいっとう好き。さて目覚めの一湯をば。

　　

■９日の夜、CHAUSでお会いした宮内龍己氏が館長を務めている「クラシックカー博物館」にお邪魔する。車でましましさんと共に連れていってくれたのはハナリン。映画の宣伝用に作られた「マッハ号」のレプリカにまず目が行った。もちろん動くわけでも乗れるわけでもないけれど、吉田竜男のデザインには改めて驚かされる。

　　

■そのマッハ号の前で記念写真。一番画面右の宮内龍己氏、実は私と同じ横須賀の坂本小学校・坂本中学校の出身だった。私は坂本５丁目で、道を挟んで６丁目というご近所だった関係。超ローカル話題で盛り上がってしまった（笑）。

　　

■本物のクラシックカーたちを前にすると、やはり何か見つめさせられるものがある。それにしてもまるで生物の進化の形態を魅せられているような気分にもなる。石油がなければこれらはなかったわけだし、今改めていろいろと考えさせられる。

　　

■ましましさんのお土産をゲットすべく、那須高原チーズガーデンを訪れ、その後喫茶室で一服。寛いでいるようで、私は手元のノートＰＣでfacebookその他の返信にちょっと忙しい（笑）。それにしてもましましさんの帽子はキャラクターの一部として馴染んでしまっているなあ。

　　

■夕食はこれまたハナリンのセッティングで、アーユルヴェーダの日根野先生、ご当地の古くから活動をなさっている榎さんと一緒に、黒磯のスペイン料理ポコアポコにて。それにしても榎夫妻は名古屋にもいたことあるって。コタローさんとも知り合いだったというし、私はもう何が何やら分かりません（笑）。

■この後雪の降りしきる中を、３連泊となった雲海閣に戻ると、すぐにまた温泉に浸かる。湯治と言いつつ随分と毎日あちこち動き回ったけれど、それでも２連泊と３連泊の明らかな違いを感じる。また湯治をしたい。今度はもう少し寛いでゆったりできるバージョンで(^^)。そんなことを考えながら眠りに落ちた。そとは季節外れの激しい雪だ。

人生丸ごと湯治日記（２８５）　2015.03.11 Wednesday