ところでこのマヤの計時単位の１カトゥン７２００日は、ぴったり１９年と２６０日である。木星と土星の会合周期は７２５３．１７５３日でほぼこれに等しい。５カトゥン３６０００日は水星の３１０会合周期に当たり、また１３カトゥン９３６００日は火星の１２０会合周期に当たるし、２７カトゥン１９４４００日はハレー彗星の７回分の巡りと一致している。このようにカトゥンという単位を用いることによって、太陽系の惑星の動きを見て取ることも可能であるとモーリス・シャトランは主張している。

　　　木星と土星の会合周期⇒　　　　７２５３．１７５３日
　　　１カトゥン７２００日⇒　　　　１９年と２６０日
　　　５カトゥン３６０００日⇒　　　水星の３１０会合周期
　　　１３カトゥン９３６００日⇒　　火星の１２０会合周期
　　　２７カトゥン１９４４００日⇒　ハレー彗星の７回分の巡り

　木星と土星は７２５３．１７５３日ごとに会合するが、地球の暦の上で同じ月日に木星と土星が再び会合するまでの周期は１３９年である。つまり７会合周期は（７２５３．１７５３×７＝）５０７７２．２２７１日であり、地球の１３９年は５０７６８．６６５８日だから、ほぼぴったり１３９年（誤差わずか３．５６１３日）であることが分かるだろう。

　　　木星と土星の７会合周期⇒ ５０７７２．２２７１日
　　　地球の１３９年⇒ 　　　　５０７６８．６６５８日

　火星・木星・土星の３惑星会合は１７９年もしくは３３８年もしくは５１７年ごとに起こる。５１７年ごとにとはより詳しく表現すれば１８８６０４日ごとにということである。これは（１カトゥンが７２５４日の２６０カトゥンに当たる）１３バクトゥン・１８８６０４０日（５１６４年）の１／１０である。この３惑星が天の同じ位置で再び会合する周期は１７６７年である。また木星・土星・天王星・海王星の４惑星会合が起こる周期は４６２７年である。

　　　５１７年ごとの火星・木星・土星の３惑星会合⇒１８８６０４日
　　　１３バクトゥン（＝２６０カトゥン）⇒　　　　１８８６０４０日

　木星と土星の２６０会合周期は１８８５８２５．５７８日（５１６３．２年）であり、前述したマヤの１３バクトゥン１８７２０００日との差は１３８２５．５７８日（３７．８５年）である。さらには火星と木星の２３１０会合周期（１８８５９８４．６２４日）、火星と地球の２４１８会合周期（１８８５７１６．２３日）、地球と金星の３２３０会合周期（１８８６１００．０６９日）などともほぼ同期している。

　　　木星と土星の２６０会合周期⇒　 １８８５８２５．５７８日
　　　マヤの計時法の１３バクトゥン⇒ １８７２０００日
　　　火星と木星の２３１０会合周期⇒ １８８５９８４．６２４日
　　　火星と地球の２４１８会合周期⇒ １８８５７１６．２３日
　　　地球と金星の３２３０会合周期⇒ １８８６１００．０６９日