＜お笑いとらしえーず＞

　名古屋方面の仮のベースキャンプであるミカエル宅にてのひとこま。ミカエル殿はすでに仕事に出かけている。勝手にコーヒーを入れて飲みながら、「一人と一匹と一個」はそれぞれ「論文と原稿と随筆」を書いている。

　私は自分の随筆を、癖で声を出しながら書いている。その隣で甲田博士が冷蔵庫から飲むヨーグルトを勝手に引っ張り出して飲んでいる。るしえる兄ぃが雑誌の原稿に煮詰まって和室からキッチンに出てきたので、甲田博士は「少し飲むかね？これ、結構イケるよ」と言うと、るしえる兄ぃは「うん、私はちょっといいや」と答える。すると甲田博士「おれの杯が受けられねぇのか？」と逆ギレ。

　かくして軽く笑いを取った後、「ところで集中していると全く別のフレーズが頭に浮かぶことがあるんだよね」と言う。「どんな？」とるしえる兄ぃ。「例えば、カッパが鍋で煮られている、とかさ」「ふーん」と真剣に聞くるしえる兄ぃ。…この人たちの感性は一体どうなっているのだろう？

　また、動物占いでは「大きな志を持った猿」であった千尋殿を評して、「ゲバラ・ダルク」と命名する甲田博士がいる。そしてたまたま仕事から帰ってきたミカエル殿はそれを聞いて「え、下痢腹が下る？」とマジ顔で問い返している。と思えば、その動物占いの本を下さったＲＡＫＵ殿の才能の多彩さを評して「天女のひきだしは多いなあ」と言うるしえる兄ぃ。

　この人たちと共に行動する私は、自分は何と正常なのだろうと日々刻々思うのであった。しかし実はみんなそのように思っているのであろうなあ。

画像情報／上右：御器所の町を行く愉快な連中。まとまっているとなにかパワフルな感じがする。
　　　　　下左：犬山城の天守閣から木曾川を眼下に見据えつつ、この城が自分のものだったらと妄想する私。

とらしえじゃぱん点線記３−０６（２００１１００２−１）

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