＜４＞波動魔法期と個人の紋章同士で見た関係
　では再び私の銀河の署名に立ち戻り、これと私の波動魔法期「青い猿」との関係を自分の中でチェックしてみることにしよう。黄色い太陽には、ものごとを深く突き詰めて思考したり、ひとりよがりのままどこまでも研究したりするという特性がある。そして周囲の状況からそれが思い通りにならないような時は、少しペシミスティックになったり、表現がアイロニカルになったりすることもあるが、それでも個人的にはそれをも楽しむところがあるという自覚が私の中にはある。

　「何事も真剣に遊ぶが、決して深刻になりすぎない」青い猿の特性が、否定できずこの身の内にもあることが自覚できる。かなり難しい状況に落ち込み、他者から見れば四面楚歌で絶対絶命のピンチで土俵際まで追いつめられていても、「なーんちゃって」などと言いながらその苦境すらもゲーム感覚で楽しみながらうっちゃりをかましてしまう。そんな２枚腰、３枚腰的な精神構造があるようだ。その土壇場でにわかに沸き上がる、何事も絶対に回復可能であるといういわれなき自信が余裕を生み出すのである。

　東南アジアなどのヒンドゥー教に見られる白い神猿ハヌマーンにも通じるマヤの猿は、また工芸の神でもある。オタク的研究・探求のみを志向する癖や、作品の中でテーマを追求し続ける傾向のある黄色い太陽の特性とは異なり、エンターテイメント性を盛り込んだり、作品自体の質を芸術的な美として完成させようと努めたがる傾向性は、これは間違いなく青い猿的な要素ではないかと思われる。

　もちろんこれは私個人の自己内省的なものにすぎず、これだけでは一人よがりの無意味なものにすぎない。しかしこの文章を読まれた人が、同様に自分の波動魔法期と紋章との関係を自己チェックしてみれば、その人なりの感覚的実感があるに違いない。そしてその個人的実感を持ち寄り、すり合わせることによって、個人特性の新しい展開とその解明ができるのではないだろうか。さらにそれらが単なる自らの内なる感覚という個人的情報としてではなく、感覚共有ができるようになった場合に、その意味同士の関係性が何かさらに新しいものを示してくれるに違いない。
＜５＞試論であることと共に私個人の希望
　繰り返すがこれらのことは各自の意識と認識によって確認すべきことである。観念や理論が先行して「かくあるべきである」「かくあらねばならぬ」「かくあらぬものは間違っている」と変色していくことは、変幻自在の現実世界に対する限定であり、自由意志の良からぬ方向づけや暗示にもつながりかねないので、努めて自戒しなくてはならない。

　それらを踏まえた上で、さらにあえて私の個人的な思いを表明させてもらえるならば、これらのように紋章と波動魔法期の関係に限らず、自分が充実し活力に満ちている時や、計画やその実現がかなりうまくいっている自覚のある時こそ、そうでない状態下であがき苦しみつつ努力している他者への助力・元気付け・サポート（もしくはただ温かく見守るだけでもよいのだが）できる「余裕」を持てたならと思うのである。

　また反対や神秘の関係であればこそ、より豊かな自分と世界の関係性を創出していく原動力にもなりうるはずである。自分自身の中にも意識できない未知なる力があるという信頼に加えて、自力だけでなく他者との協力によって、より良き未来へと続く道を楽しみながら、そして意識的に苦しみながら切り開いていけたらと思うのである。
＜６＞磁気の音程の人の波動魔法期について

　さて個人の紋章とその人が属する波動魔法期との関係について見てきたが、実は波動魔法期列車の先頭車両すなわち磁気の音程の人は、全て自分自身の紋章と同じ色と紋章の波動魔法期なのである。したがって時空のサーフボードとも言われている１００のパターンを有するオラクルパターン上においても、右図のように上から「波動魔法期」「導く力」「自分自身の紋章」が同じであるトリプルビンゴになっているのである。

　これは「磁気の音程」の通り、当人の意識しているかしていないかにかかわらず、他者や周囲を引き付け、巻き込んで共に変わっていくエネルギーが強烈であることの一つの証左であろうか。恐らくそれ以外の人の内部矛盾や自己分裂や、また内部無意識との強振による他者との共感などが、それに意識を向けなければ、そのようなことが存在することもわからないほど純粋な有り様なのではないだろうか。この件に関しては、音程１の人々のアクティブなリポートを待つ。
＜７＞ＫＩＮ２０９とＫＩＮ１４０を見る

　さてここで、波動魔法期の話から少しそれるが、ＫＩＮ２０９「赤い磁気の月」のオラクルパターンを見たので、私のＫＩＮ１４０「黄色い惑星の太陽」との関係性を少しだけ見てみようと思う。下に示したように、紋章の色は黄色と赤で「神秘の関係」であり、波動魔法期も青と赤で｢反対の関係」であり、一件なんら関わりのありそうにない様に見える。

　しかしそれぞれの時空のサーフボード（オラクルパターン）を見ていくと、「赤い月」にとっての反対キンである「青い嵐」が、「黄色い太陽」にとっては位置的に逆の類似キンとなっている。そして「赤い月」にとっての類似キンである「白い犬」が、「黄色い太陽」にとっては位置的に逆の反対キンとなっている。

　これはどういうことかというと、この２つのキンの持ち主が白い犬の人と会えば、赤い月の人は類似なので心地よく感じて「気持ちのいい奴だ」といい評価をするだろうが、黄色い太陽にとっては反対なので「何かにつけて気に障る人だ」などと引っかかる印象を持つかも知れない。しかし赤い月と黄色い太陽が共にいることで、それぞれの評価・印象を交換し合って、目の前の白い犬の人物に対してより統合的な認識をすることができるだろう。

　また逆にこの２人が青い嵐の人と対峙した場合は、これとは逆の感想・イメージを持つだろうが、これもまた相互の感覚的情報を交流することによって、青い嵐という紋章の持ち主に対して、黄色い太陽はその類似キンという関係性を超えて、また赤い月は反対キンという関係性を超えて、自らの内と外にあるホロンを豊かにしていくだろう。そしてこのようなことは全ての紋章同士の順列組み合わせの中にも、様々なバリエーションで全てありうるということである。自分を片方にして、他者との関係をいろいろと考え、また実際に感じてみよう。