これがそのまま自分に近い紋章と遠い紋章という区分ではないが、それでも自分の属する波動魔法期の中にある紋章と、そうでない紋章という区別は無意味ではないだろう。ある認識平面では、自分の波動魔法期の中にある１３種類の紋章は、波動魔法期のように何らかの形で共振するものがあり、また残る７種類の紋章は、自分だけでは直接共鳴しないものがあるのではないだろうか。

　もちろんその自分だけでは共鳴しないかも知れない紋章の中にも、自分の「地球家族」は必ず入っているし、他の「タイムセル」に関しても、全て入っている人もいれば、自分だけ外れているということも想定できる。しかしこの「１３と７」論の眼目は個々人の内なる特性ではなく、他者と時空を共有した時の関係性のおける共通認識において、その本領を発揮するものである。

　つまり同じ波動魔法期を持つ人同士では、それぞれ同じ１３種類の紋章の他者に対しては、自らの内にそれと呼応するものを持っていると仮定すれば、少なくとも同じ感覚的認識ができるが、異なる波動魔法期を持つ人同士では、その内部共鳴できる紋章が異なるので、同じ人物に対しても異なった感覚的認識が生じるのではないだろうか。

　またその異なる波動魔法期を持つ者の数が３人４人、それ以上となった場合なども想定できるので、自分を含む波動魔法期の中にのみ入り込まずに、他者のそれとの関係性についての様々なケースについても考え、感じてみてほしいものである。

　ではここで２つの波動魔法期を１つの共通空間で見た時に立ち上がる関係を見てみよう。下表において上が私の属する「青い猿の波動魔法期」であり、その下が任意のサンプルであるＫＩＮ２０９：赤い磁気の月の「赤い月の波動魔法期」である。なおそのさらに下に示したのは、この２つの波動魔法期のどちらにも入っていない紋章である。

　　　※この２者に属していない紋章→黄色い種／赤い蛇／白い世界の橋渡し／青い手／黄色い星

　したがって「ＫＩＮ１４０：黄色い惑星（音程１０）の太陽」と「ＫＩＮ２０９：赤い磁気（音程１）の月」は紋章が太陽と月で対の関係的であったり、色が黄色と赤で互いに論理的にはうまく理解し合えない神秘の関係だったり、音程が１０と１なので全く協和しない関係なのに、それでもこの２者の間には、上図のように２０種類の紋章の内の１１種類を共有しており、それぞれ別々に２つずつの紋章を持つ波動魔法期に属しており、互いにその共鳴していない共通の紋章は５種類しかないのである。

　つまり「内なる１３と外なる７」仮説から言えば、この２者が共にいれば、１１の紋章を異なる視座から立体的に見ることができ、１５の紋章をカバーでき、またそれぞれ異なる２つずつの紋章以外の１６の紋章に関しては、それぞれ個々の感性や特性というものを持ちつつも、同じような体感的認識（つまり共にその内に持っていない「種」から「星」までの紋章に対する未知という感覚も共有することも含めて）ができるという事になるのである。

　そしてこの２者はご覧の通り、青い猿・黄色い人、及び黄色い太陽から青い夜までの６つの紋章（オレンジ色で表示）を共有し、それぞれ７つずつ別々の紋章（青と黄色で表示）を有している。そしてこの２者は色の関係が反対であり、音程もまた協和関係にはないので、それほど共通感覚がないように思われるが、共にあって外部としての２０の紋章の持ち主を見る時、双方共に内包していない紋章はないので、全てをカバーできるということでもあるのだ。また「ＫＩＮ４２：白い電気（音程３）の風」は見れば分かる通り、その波動魔法期が「黄色い太陽」なので、「ＫＩＮ１４０：黄色い惑星（音程１０）の太陽」とは、ひとつひっくり返った関係において同じものなのである。

　このようなサンプルはいくらでも見ていけるが、既に述べたようにただこちらから例を提示し続ければいいというものではない。このようにして読者自身が自らの紋章と波動魔法期を用いて、他者との関係というコンテクストにおいて新たなる相似や相違の関係性を見いだしてみてほしいものだ。そして願わくば、意外な発見があったら、ひとりよがりのシンクロニシティではなく、ぜひ他者と共有して定格化し、さらなる発見への礎としていただければと願うものである。

（この項終わり）（文責：ＫＩＮ１４０｛黄色い惑星の太陽」痴性体トーラス）