122bite

　ヌース合宿に参加すべくひとりＪＲ京都駅に到着したのは午前１１時半過ぎだった。合宿会場に向かう貸切バスの集合時間にはまだ時間があったので、時間つぶしに駅付近をうろついてみる。やがてその巨大さに驚き呆れてつつも京都駅の駅ビルの中に入ってみた。あちこち歩き回ってはデジカメで撮りまくっていたが、ふと気が付くと直行バスの発車時刻に遅れてしまっていた。最初から団体行動ができていない自分にはもう慣れっこなので、呆れることもなく別のアクセスルートを探すことにした。

　案内状には通常の路線バスでも辿り着けると書いてあったので、慌てず騒がずまずは地下鉄で北大路まで移動する。そしてそこから午後１時３０分発の広河原行きバスに乗ることにしたのだが、待てど暮らせど目当てのバスは来やしない。道の反対側にある逆方向行きの停留所で待っていたことにようやく気づいたのは、午後２時になってからだった。どうにか次の２時３０分発のバスに乗り、目的の野外活動施設「花背山の家」に到着する。途中の想像以上に険しい山道が、北山の山奥深くに来たことを教えてくれていた。

　このヌース合宿というのは、私の古くからの友人ハンダコーセン氏が中心になって運営する非営利団体「ヌースアカデメイア」が毎年開催しているイベントだ。今回は京都の鞍馬山のさらに山奥にあるここ「花背山の家」で実施される。この施設は京都府京都市左京区という住所になっているが、最寄のお店まで車で数十分かかるという山奥にある。標高も高いので昼でもＴシャツ１枚では少し肌寒く感じる。少し急ぎ気味に中に入ってみると、施設のガイダンスや部屋割り説明などもとうに終わり、参加者は部屋に荷物を置いて三々五々寛いでいた。

<画像キャプション>　上右図：ＪＲ京都駅の上層部はまるで超時空要塞マクロスのような巨大空間だった。
　　　　　　　　　　　下左図：わくわくタワー「大樹くん」から見た、北山の山奥にある「花背山の家」。

（１２２）20020913-1