20010318 ＴＥＲＡ ＢＩＴＥ 日記のそもそもの意味
ご存知のように現在の単位系ではキロは103を表わし、メガは106を表わす。この単位系ではさらに、ギガは109を、テラは1012を表わしている。またその上にはペタ(1015)、エクサ(1018)がある。またキロより下には気圧の単位ヘクトパスカル(100パスカル)や面積単位ヘクタール(ヘクト・アール＝10Ｘ10アール＝100アール)のヘクト(102)があり、その下にもデカメロン(10日物語)やデカヒドロン(10面体)などのデカ(10１)がある。これらの単位の語源はみなギリシア語だ。そして基本単位１が存在しているわけだ。 また下方には10-1のデシ(デシリットルのデシである)、10-2のセンチ(センチメートルのセンチ)、10-3のミリがある。そのさらに下には10-6のマイクロ、10-9のナノ(ナノテクノロジーのナノ)、10-12のピコ(ピコ秒のピコ)がある。これら小さいほうの単位の語源はみなラテン語である。そしてさらに下には10-15のフェムト、10-18のアトがあるが、この２つはケルト語源の命名単位になっている。 中国や韓国・日本では数における桁の区切りが４桁ごとに一、十、百、千ときて、５桁目に万となってその中にまた一、十、百、千が繰り込まれ、万、億、兆、京…となっているが、西洋ではこの数における桁の区切りが３桁ごとになっている。このことは、お金の表記などでカンマをつけて３桁ずつ区切って百万円を1,000,000などと表わしたりするのお馴染みだろう｡ この表記における桁のずれの問題は今回のテーマではないので言及しない。コンピュータの容量単位等で用いられている単位は、実は正確にはこの10のｎ乗とは少しずれている。たとえば１キロバイトは103＝1,000バイトではなく、２進法累乗で２10＝1024バイトであり、その上のメガバイトは106＝1,000,000バイトではなく２20＝1,048,576バイトである。そしてその上のギガバイトは109＝1,000,000,000バイトではなく、1,073,741,824バイトになっている。 したがってテラバイトとはそのさらに１つ上の1012＝1,000,000,000,000バイトではなく、２40＝1,099,511,628,…（ああ面倒くさい。１２桁電卓では表現できないので省略）である。そしてこのシリーズのタイトルである「テラバイト」はこれを冠しているのであり、決してお寺の掃除バイトのことではないが、読者はもちろんそのようなことは念頭におく必要がない。 テラバイト日記（０００） |
