■いらいら伝播汚染ルートの逆利用　20030903

他者がいらいらしている時、その仕草口調から立ち居振る舞いまでが私をいらいら
させる。私がいらいらしている時、その内的不協和音は放射能のように染み出て他
者空間も汚染する。では逆に安らかさや健やかさもまた同様に伝わりゆくはずだ。

　　　■重なり鳴く蝉の声も遥か遠く去り　20030904

喫茶店に入り、ひんやりした冷房にほっとする残暑の９月。炎天の日差しも真夏よ
りは斜めに傾き、わずかに秋の匂いを呼び込んでいる。風に揺れる窓辺の鉢植え。
その横には命を鳴き尽くしたアブラゼミ。干からびた遺骸も又秋へと風化しゆく。

　　　■ずる賢くすらなれないずるい人　20030919

ずるい人は日々の生活に見え隠れする自己本位的な性分に気づいていない。経済的
貧しさ、肉体的非力さ、個人的凡俗さがそれを持続させている。被害者意識ゆえに
思いが深まらず、半途な計算高さゆえに自分の不利益に対して能動的に動かない。

　　　■意識操作エネルギーへの不快感　20030920-1

自らの利益の未来ビジョン実現のために他者を操作しよるエネルギーには強烈な嫌
悪感を覚える。その動因がエゴ拡大であろうと神仏の意向との思い込みであろうと
不快感に大差はない。しかし最も辟易してしまうのは自らの内にそれを見た時だ。

　　　■時の中の自分を眺めている自分の位置　20030920-2

人間は瞬間瞬間の快不快や激情に囚われて、個体としての総体的な在り方の平衡を
崩すことがある。しかし理性や英知で連続する時の流れので中で統一特性を喪失す
ることが少ない人は、物理的時間からある程度はみ出す自由度を持っているのだ。