■他者を貶めてまで成す自己保全の色　20030822-1

弱き心根の自己を超えるべく死に物狂いで努力して自己実現した人が、自らの存在
をもって誰にもできることの証明としようとすると、その発想や持続自体が既に平
凡ではない証拠だと主張し、自分を別枠に置く無気力な論理の情けなさ所在なさ。

　　　■込めるのは意識操作かただの笑いか　20030822-2

彼女の事を思っているとすぐ立つんだ…時が。そのくせ実際彼女の前に立つと、固
くなるし赤くもなる。いやー本当、穴があったら入りたい。なら私の言う忠告を聞
きなさい。信じる者はすくわれる…足を。二重の意味を込める悪意なき言い回し。

　　　■青空の下最後のパンツを脱ぎかけて　20030822-3

甲田氏の知人。持てる物を放下する修行。財も名誉も放下し続け、最後に田んぼの
真ん中で自らのパンツも捨てようとして、はっと気づいた。これ以上やると自分は
唯の変態になる。彼は世間に戻り、他者が必要以上の物を放下する触媒となった。

　　　■現実は小説より遥かに残酷で　20030823-1

事実は小説より奇なりという表現が珍しくもなくなって久しいが、最近の三面記事
などに見る鬼畜以下と表現できる人間の諸所業を見ると、事実は小説を既に周回遅
れにぶっちぎる猟奇変態性を晒している。しかしそれも私の世界の鏡像の一面だ。

　　　■オッカムの剃刀の逆ギレ　20030823-2

私の視線に沿って私の視座越しに世界を見るものの想定はオッカムの剃刀の対象に
なる。しかしその想定によって世界そのものを自らの網膜に映る光の群舞と見る反
転の発想を生む。オッカムの剃刀でオッカムの剃刀自身を切り得る自由度の高さ。