■体は豚のまま心が狼…はありえない　20030818-3

深刻な空腹感を殆ど感じることのないままの生活。飢餓感がなければ意識が引き締
まらないとは決して言わないが、食に限らず生活一般でも、極限状態でもないのに
娯楽や読書や音楽や旅行などで心の小腹を満たす類の精神肥満者にはなるなかれ。

　　　■そこにいてくれることへの感謝　20030818-4

大切な友人は巡り合う度に穏やかな知性や洗練された優しさを想起させてくれる。
粗雑で怠惰な自分をその存在だけで自省し、停滞から抜け出そうとするエネルギー
を与えてくれる素晴らしい鏡に対し、精一杯生きることが感謝の心の表明とする。

　　　■好きなものを好きと貫く姿勢　20030818-5

好きこそものの上手なれ。オタクも１０年続ければ立派なひとかどの研究者。歪み
があれば他者から見れば不気味と写るは必定。好きなものごとを貫いて、世界に還
元できる程度の形にまで、自らの嗜好とアプローチを真と美へと洗練し続けよう。

　　　■自ら解を見出す喜びの剥奪　20030818-6

多くの人は他者の話の中に直接的な解答を求めるようだが、せっかく自力で自分の
解答を見出す喜びを奪うつもりはないので、自分の解釈や意味を結論的に提示する
ことはない。それを有難がる時は世界観の横ずりで既存から垂直に屹立はしない。

　　　■語る者は語られるものの中にいるか　20030818-7

世界観や宇宙論はもちろんだが、意識のスペクトルや生命レベルの全体構造を語る
時、その語る者や聞く者の意識状態や生命の位相はどこにあるのだろう。自分の意
識は別枠とすると観念論。内部に埋め込むとパラドクス。４値で扱う繊細な自覚。