■地獄と天国の初期設定を超えて　20030802-4

仏典にある天国と地獄の譬え。長すぎて自分の口元に食べ物を運べない箸を持つ人
たちが空腹で苦しみ続ける地獄世界。そしてその長すぎる箸を器用に使って互いに
食物を与え合う天国の世界。今長い箸を捨てる発想の自由を持つ世界へ跳躍せよ。

　　　■私は見るために生まれてきた　20030802-5

地球には全てがある。見えて分かるものと見えなくても分かるものと、見えても分
からないものと見えなくて分からないものと。見える見えないと分かる分からない
の４値を超え、１つと観ずる意識に至る最低でも２つの視座を持て。分別の分別。

　　　■銀色に振るえ飛ぶ繊細な羽　20030802-6

暑い夏の昼下がり、駅前の繁華街。たゆたうぬるま湯のように濃い大気の底を、人
々はゆるゆると歩いていく。朦朧とした意識のまままま見上げた空には飛行機雲。
それをなぞるように蜻蛉が軌跡を重ねて切り裂いて行った。私は何をしているか。

　　　■世界は常に初めて見る光だ　20030803-1

自分が為しつつあることに意識的であれ。なおざりなまま時に沿ってただ生命を垂
れ流しにする自分を見よ。目に力と輝きがなく、与えられた外的状況を無自覚なま
ま苦楽として条件反射してる。常に初めて届く光としてこの世界を見続けるべし。

　　　■視線に重なってやってくる光　20030803-2

自分が視線を発している意識視座だと考えている部位のさらに奥から、閃きの言語
はやってくる。その後頭部のずっと後方から発する光速の意識触手は、私の視線に
沿って私の見るものの上で弾ける。自分の後頭部を裸眼で直接見れた人はいない。