■自我を好んで手放す自我　20030606

子供の頃からずっと、自ら権威を主張するものには権威を認めなかった。他者には
意味を持たないことに、今までにない意味を与えるように努めたかった。自我とい
うシステムは私という総体にとって力の支点触媒に過ぎない。私は自我が好きだ。

　　　■水好きの猫の初の全身水体験　20030724

朝風呂に入っていると、猫がバスタブの縁から滑って湯の中に落ちた。パニックで
無言のままの猫をバスタオルでごしごし拭いた。夏でよかった。入り直していると
十数分後にまた風呂場を覗いている。生後３ヶ月の猫の記憶力はいかなるものか。

　　　■自ら救われる救世主たち　20030802-1

一人の救世主が世界を救うという幻想の時代はとうの昔に幕を閉じた。一人一宗教
の世紀末を超えた今、各々自らの生命の中に救世主を探す時である。救う者と救わ
れる者とが重畳する「私」なのだから、誰も抜け駆けは許されない。いい時代だ。

　　　■不快の機械的連鎖反応を断つ　20030802-2

他者を不快に感じる時、先に不快感を与えたのは自分の方ではないかとチェックす
る必要がある。不快感の放射は防御姿勢なのだ。そのサインを見逃すと共に否定的
な２重螺旋に絡め取られる。条件反射的感情は別の方向に解放して理性に任せよ。

　　　■視点に重なる上位視座の視線　20030802-3

視点とは見る者の視座を指し、見られる対象をも指す言葉である。視線とはそれら
をつなぐ１次元だが、見る者にはこの３者は重なる点にしか認識できない。自分の
視座を貫いて更にその奥にある視点から来る視線に気づき、思考の限界を超えよ。