■地球と仏とエコロジーとごくつぶし　20030531

東国寺本堂の焼香台の左隣に、檀家持ち帰り用パンフレットが置いてある。「地球
をきれいにすると仏さまにほめられる」と言うキャッチコピーだ。仏教もまたエコ
ロジー的表現をする時代。地球のごくつぶしという過去のフレーズを思い出した。

　　　■曇り空でも窓辺には光が　20030615-1

窓辺の網戸越しに仔猫が雨上がりの街並みを見下ろしている。ひげを風の来る方に
向け、ひくひくと鼻を動かし、未知なる匂いを本能の中でスキャンしている。小刻
みに動き続ける大きな耳と真剣な眼差し。私もまたかくも真剣に世界を眺めたい。

　　　■緑生き虫も生きわれは見る　20030615-2

ベランダ菜園の摘み菜やわけぎやパセリやバジルなどがプランター狭しとしっかり
生育したので、毎日少しずつ食卓に乗せては楽しんでいた。しかしいつしか虫たち
が蝕み始めている。人間の位置を刻々確認しつつ、静かだが壮絶な戦いの日々だ。

　　　■生き切ってみろと言う情動　20030615-3

インターネットで知り合って集団自殺するというニュースを聞く度に、生命の深い
ところで覚えるぶざまさに対する人間としての怒りに似た感覚。「折角なら爆弾抱
えてブッシュに突撃しろ！」という類の冗談も控えざるをえない喪失感と非力感。

　　　■不思議と思える不思議の不思議　20030615-4

当り前と目にもとめなかった草々が不思議でたまらなくなり、目に見えるという事
そのものが不思議でたまらなくなり、そして不思議と思う自分自身が不思議でたま
らない時、私たちはほんの少しそれまでの世界からはみ出して命を見詰めている。