■種としての人間好き　20030115-1

陽だまりの庭先でくつろぐ黒猫にそっと手を伸ばして撫でた。太陽を吸い込んだ毛
先の温もりがいつまでも掌に残る。風の強い日。猫は種として全て好きなのに、人
間には個々に快不快を感じてしまう。生命種として人間を好きになれないものか。

　　　■日常の中に失神するなかれ 20030115-2

自分が今何をしているのか自問し続ける事を忘れるな。日常生活にまぎれてそれを
失念するのではなく、その問い続けの上に日常生活を積み上げていく事。刺激は凡
庸の海で麻痺しがちな自分への恩寵だ。暑さ寒さ、明暗、美醜、快と不快に感謝。

　　　■想いを未来に翻し進め 20030115-3

思い起こせば本当に沢山の人のおかげで今ここで生きている。感謝をしてもし切れ
ない有り難さに対して、自分の愚かさと非力さを痛感して身の捩れる思いがする。
それでも自己憐憫や自己驕慢に堕す事なく、焦らず弛まず正気で前進し続ける事。

　　　■名を求めずにそれを想え 20030119-1

時の中で流れの中で、今名のあるものの傍にある、かつて名のありしものと未だ名
のなきものを想え。名のなきものは知ることができぬと傲慢な認識論を吐く前に、
名づけられる前からの私が過去にあり、今もあり、未来にもあることを忘れるな。

　　　■時を数え時を比べる 20030119-2

１〜４までの５乗の総和は1300。月の44朔望周期は1300日。そしてこれらの２倍は
2600。51の２乗は2600＋１。月の880朔望周期は26000日。26000日は440Hzの10の10
乗の100億倍。惑星歳差運動周期は26000年でさらに365倍。時を数えて時を知れ。