■物静かな朝の幸福感　20020926

少しだけ眠気を感じながらピアノの曲を聴く朝。心なしか肌寒い大気の中で、斜
め成す日差しに透けるポプラ並木を眺めている静かな幸福感。時間的余裕も精神
的外圧もなく、ただ自分だけを律する自由意志を持ち世界に対峙する余裕の朝。

　　　■台湾ラーメン　20021004-1

坦々面とも違うこの台湾ラーメンは名古屋以外では殆ど見かけず、台湾や中国に
も存在しない。それもそのはず元祖は名古屋の味仙。麺の上に炒めた挽肉と韮が
乗り、鶏ガラスープと唐辛子が味を引き締めるこのピリ辛ラーメンに今は夢中。

　　　■齢千年の神木を殺す者　20021004-2

樹齢一千年を越す楠が区画整理のために伐採されかかっているという。目先の経
済効果や責任者の顔が無い行政の愚行。たかだか百年も生きていないのに千年の
樹木を殺し、万年の石を割る人間なれど、一年一月一日一分一秒を黄金と扱え。

　　　■長野から直江津へ　20021011-1

旅の途中、常に何かを思い出しそうな感覚を仄かにくすぐり続ける窓外の風景。
霧が立ち込める山間の景色をゆっくり掃き流すように朝日が昇ってくる。初めて
見る土地なのに懐かしい既知感は、ただの幻想か、それとも共通無意識なのか。

　　　■直江津から長岡へ　20021011-2

空間移動が意識の形を変える。特急列車は快速で３次元の視座を変えてくれる。
人間は凄い。そう思っていると海岸はるかに点滅する光と高い建物が見えた。柏
崎刈羽原発だった。人間の進歩と傲慢と。今自分は人間としてどこにいるのか？