■電子辞書の速度　20020822-2

翻訳に電子辞書を導入してみた。やはり手間が省けて速い。スキャナーを使った英
語及び日本語のＯＣＲ、そして値段の高さと性能が比例している翻訳ソフト。それ
らの使用がただ時間効率の圧縮でなく、より深い内容の理解へと続きますように。

　　■月光を浴びて眠る　20020822-3

ベランダの窓際に床を敷き、夜中に電気を消して横になる。明るい満月光を浴びな
がら秋ばむ夜風に吹かれると、忘れて久しい遥かな昔の感触や見果てぬ未来の仄か
な匂いまでも感じられる。眠りとうつつ、記憶と予感の間にこそこの現在がある。

　　■癒しと卑しいは紙一重　20020827-1

他者に癒しを求める者の心の中には卑しさが垣間見れる。他者に癒しを与えている
と意識している者にも卑しさが覗える。動物や自然・占いや宗教等の自らの外部に
それを求める者に緊急避難効果以上の癒しはない。癒しとは自ら放つ恩寵なのだ。

　　■着服という通念　20020827-2

ムスリムの女性が黒衣を纏って全身を隠すのも、ビキニの水着で海岸を闊歩するの
も、社会通念に則っているという意味では基本的に同質だ。生物学的利便さを超え
て服を身に着ける時、最も上質なドレスはその素肌であるという矛盾を意識せよ。

　　■前時代的物語だらけ　20020827-3

家庭や国家を至上のものとして展開する映画は、なぜかくも古臭く感じられるのだ
ろう。個人と全体の問題を個人の側ばかりから見て展開するドラマはどうして感情
移入できないのだろう。制作サイドがシャープな未来を生きていないからなのか。