◆51◆　19960207-02

上杉の合言葉は<義と愛>らしいが、イルカ好きのクラプの集いで<愛の幾何学>と
いうレクチャーを米人研究家が２月14〜16日に広尾でするという。主催者がこの
タイトルから私を招待してくれた。私は<義の幾何学>という話でもしてくるか。

　　　◆52◆　19960207-03

鬼は外、福は内。でもそれじゃ鬼が可哀想だよね。福は内って、正直な呪文だけ
れどそれって結構わがままかも。鬼って他人じゃなくて自分の投影だし。内も外
も福に満ちてる世界がいい。内と外との関係はクラインの壷のように１つだし。

　　　◆53◆　19960207-04

今日は満月。好きな牡蛎フライを夕餉に食う。人間の体は76％が水分だから、男
もまた月の済ち欠けで食物嗜好が変化する。プロッコリーの天婦羅、すり身蓮根
のフライ、椎茸の甘醤油煮…。３度の食車が義務でなく権利である者は幸せだ。

　　　◆54◆　19960207-05

私が「すべての人が好き」と言った時「それには賛成。でもまた会ったらどうし
てもぶち殺しちゃうかも知れない男が１人だけいる」と答えた27歳の美しい女。
歳を重ねた女性には皆拭い切れない構神の痛痕がある。負けずに頑張れ、女性！

　　　◆55◆　19960207-06

どんな形でもこの世に生を受けた事は先ず肯定きれねばならない。生まれ来て今
まで育たねば、己が身の遺伝的劣性や環境不備を呪う事すらできない。現世肯定
するつもりはないが、世界がこれ程美しく見えるのには何か意味があるはずだ。

　　　◆56◆　19960207-07

人間は嘘をつく。己の心により正直であるためつく嘘もある。問いにいつも全て
正直に答えるのは性能の悪いコンピュータだ。愛や義のためにつく嘘もある。口
に出す言葉のみを信じる愚鈍さは相手に失礼だ。人の声のニュアンスとトーン。

　　　◆57◆　19960207-08

これは公然の秘密だけれど、君の言う愛と私のそれとは同じ言葉でも意味はかな
り違うでしょ。同じように君の思う７と私のそれとは同じ数字だけれど意味は全
然違うんだ。それを知らなきゃ宇宙人とは会話ができないよ。宇宙人って君さ。

　　　◆58◆　199601209-01

平塚在住の超能力少女から電話。スプーン曲げや物を変形破壊するのはお手のも
の。それが何の役に立つ？と問うと無言になった昔。曲がったスプーンを元に戻
すカがあればいいのに。類は友を呼ぶで友人達も変な人ばかり。あ、私は例外。

　　　◆59◆　19960209-02

見る者は見られる。しかし見ない者もまた見られる。当人が意識していなくても
そこにある肉体。性的アピールを強調する服装の女性に、見た目にも性欲を煽ら
れている中年のサラリーマン。肉体も性欲もすべて否定せずに昇天するマリア。

　　　◆60◆　19960209-03

気功の先生の講習会に誘われたがドタキャン。デ二―ズでアステカ語とユカテク
語をマヤの紋章と音程に対応させて整理する。ここは288円のコーヒーで粘る私
の別設図書館。講演会終了後挨拶に行く予定がノートに夢中で時間経過を失念。