◆21◆　19960118-01

真冬にしては暖かいので、江の島の海へ自転車転がして行ってみた。低気圧が
近づいているらしく波は高かったが、サーファーたちには絶好の波らしい。そ
の後、デ二―ズで12の３次元正４面体数はなぜ364なのかを３時間考え続けた。

　　　◆22◆　19960118-02

すでに精神虚弱体質には飽きがきている。図書館に行ったら休みだった。今日
は珍しく電話が鳴らない幸せな１日だった。それにしても３の４乗と４の４乗
と５の４乗の和が６の４乗になるという数式はただそれだけの事だが美しい。

　　　◆23◆　19960118-03

自室の天窓から流れ行く雲を見る。湘南の雲は東京で見るより深みがある。電
気を消して眠る前の、夜空の断片はいつも異なる闇の濃さ。朝焼け、タ焼け、
曇り空、それぞれの色合い。幽閉された者の方が季節には敏感だっただろう。

　　　◆24◆　19960118-04

ホットカーぺットの人エ的な温もりは、睡眠薬的な眠気を強制する。１日13時
間眠れと言われればできる。眠れぬ者の代わりに眠るというとボコボコにされ
てしまうだろうか。こうしていると脳細胞が壊疸していくという実感がある。

　　　◆25◆　19960118-05

１月は冬眠月間としよう。ようやく年末年始成人式と続いて来たパーティーの
波も落ち着いてきたようなので、息をころした死んだふりから、ふと頭を上げ
たら明日は鍋パーティー。好意の表れなんだけど、ただほど高いものはない。

　　　◆26◆　19960118-06

江の電。藤沢から鎌倉までの単線。その線路沿いののんぴりした風景。電車が
来るまでは線路上を歩いても叱る者はいない。去年の夏は毎日線路沿いの道を
歩いて海で波を数えた。鎌倉高校の駅ホームから見る七里が浜が一番好きだ。

　　　◆27◆　19960118-07

江の島〜大船間の懸垂式モノレール。浜松町〜羽田空港間のレール上を走るも
のとは違い、上下にも落差があるので、曲がる時の重カ加速度が心地よい。や
がて山越しに顔を見せる大船の真っ白な観音様が、私にゴジラを連想きせる。

　　　◆28◆　19960122-1

１行37文字に３行日記のフォーマット変更。37×3＝111文字。これを縦に解す
れば1＋10＋100＝111。また横に解すれば37＋37＋37＝111。37とはまことに侮
りがたき数。６回掛ければ666。６が３つでミロク。虚実の東京タワーは666ｍ。

　　　◆29◆　19960122-2

温泉。日本に生まれてよかったと思える事の１つ。１ケ月ほど湯治生活という
ものをしてみたい。６時間温泉につかり、６時間創作活動をし、残りの６時間
で生活したら、１日６時間眠るだけで十分だと思う。頑固一徹混浴露天主義者。

　　　◆30◆　19960122-3

こういう事を言うと嫌がられるのだけれど、今年ももう１／18が過ぎた。どこか
らそんな数字が出て来たかというと、マヤの農耕暦から。ひと月20日の18か月で
360日。５日を足して１年365日。ああ早ひと月が過ぎてしまったとの感慨あり。