今日分かった。人と会う時、共に行動する時、その人の中に(そしてそこにいない人々をも含めて)神を見る事。そしてそこに神を見る時、その人を神と見る事と初めて同値となる。対人対物対状況対世界…そこに神を見る事とはこちらが先ずそのような意識状態でいなくては難しい。偶然を待つより能動的に必然を呼び覚ます事。神とは今のここに、未だ到達していない光である。

　かつてすべては神なのだと分かった瞬間の記憶だけでは、今ここに神を見る事はできない。常に自らの内に同じ、いやそれ以上の意識態へのべクトルを！ 己の内に神を見つける事は神として生きる事へつながり、しかもそのまま神を生きているが故のなせるわざである。己の愚かさを諦めて許すのではなく、愛しながら認めよう。

(362) いかりをひかりに (19901226)

　毎分毎時毎晩、隣家の二児の母親は、声を張り上げて自分のまだ幼い子供を怒鳴り、怒り、叩き、呪いながら叱り飛ばしている。しつこく繰り返し、自分の声に更に煽られる様に激昂して…。私の心は傷み、子供たちを哀れに思い、幾度も注意しようかと思いもする。しかしただいらだち、胸を痛めているだけではなく、自分の心の内でその子供らに頑張れ、曲がるな、ここに私がいて君たちの事を祈っているぞと強く念じる事にした。それはただ自分の為だけだとは思わない。私にはその母親に対してさえ、心を落ち着けて自分の事も大切にしたらどうかと、祈り念じる事もできるのだ。もしそれが現象的には私の内のみの事だとしても、この意識の違い方は特筆すべきだ。いかりをひかりに変換するという事。