１０９：不思議だとは不思議だ 19901102,14
(355）反骨　例え私にとっての世界が、私の世界鏡に写った虚像に過ぎないとしても、その虚像を通して逆に、世界に関与する事もできるという事実。(世界そのものには更に上位階 型の実在が在るかも知れない) 従ってその虚像の世界観を「一応」世界として扱う事も可能だ。ただし再応は決して忘れてはならない。今ある世界観は常に超えて行かねばならない。常に「てやんでぇ、何言ってやがる」の精神も内在して行かねばならぬ。

(356）不思議　午前４時過ぎ、近くのグラウンドに出掛けて夜空を見上げた。流れ星が流れている。目は不思議だ。空を見上げる時と地上を見る時とで、ちゃんと明度の調節をしている。一つの星を見つめていると隣の星が見えなくなる。光学的かつ生体学的に説明が着いても、ではなぜそうなるのかと問えば誰も答えられない。誰もが勝手な答えを出す。世界は不思議だ。私は不思議だ。不思議だとは不思議だ。(19901214)

(357）書き留められたエピグラム

◆　他人に命令するような者に、命令する権利は無い。

◆　馬鹿と言われて怒る奴こそが、掛値なしの馬鹿だ。

◆　すべてはメタファーである。メタファーの向こう側を見よ。

◆　誰も傷付けたくない、誰も傷付いて欲しくないと願う事ですら、人を傷付けうる。

◆　自分がここにいる事から目を背けるな。ここでないどこかへ行きたくて世界中旅した者ですら、自分がいる所が何時だって、ここである事からは逃れられなかったのだ。