１．国境（他人に土足で踏み込まれるのを拒む個人的内世界及ぴその外的投射延長としての自分の個室・自邸等の空間。相互の他者に対する恐怖と敵対心の減少及びポジティブな友好的態度により、消滅の方向に向かうだろう。また、相互の思いやりにより隠し囲う心的ベクトルより、開き共有し、ネガティブなものは昇華する方向へ向かうだろう。それでも個人はユニ―クな存在のユニットとして光輝く。）
２．税金（生存の場を確保する前提としての必要経費。家賃・電気ガス水道等、及びまさに地域への税金。生存の為の努カ。エゴを増大させる贅沢やエコロジーを考えないエネルギーの浪費は減り行き、いずれ己の生存に対する人頭税的負担はなくなるだろう。）
３．結婚制度（個人的にはもうクリアーされている。もしくは元来欠落している。それでもケース・バイ・ケースという事は残される。全人類を血族として、それ以上の存在として敬い、接し、祈るだろう。）
４．情報の独占，偏在（交信態及びその進化により、何時でもどこででも内的情報が入手できる。内を通って最終的には全宇宙と交わる事が可能ではなかろうか。）
５．通信（慈愛と叡智により、テレパシー、エンパシーへ到るだろう。）
６．プライバシー（隠しだてするものは何もなくなるだろう。また、と言う事は気づかなかった種々が意識上に上って来るという事だ。前意識と現意識と超意識の美しい調和に沿って進化して行くだろう。）
７．差別（現意識の前意識に対する差別、及ぴ超意識に対する逆差別は解消の方向に進むだろう。精神の肉体に対する差別、あらゆる内的二元葛藤は超越統合されて行くだろう。それができねば狂気の内に死へ到る。これは他人事ではない。）
８．交通的遠近差（あらゆる意識態へのシフトがより迅速かつ自然に行なわれ、多大な努カとエネルギーロスは減って行くだろう。足が地に着いた想像カの増大。また、今自分がどこにいるのかの自覚も欠落しないだろう。)
９．地域格差（試行錯誤の質が向上し、また洗練されて行くだろう。体の各部と全体の調和の為、健康管理・運動・イメージトレーニング・瞑想・リズミカルでかつフレキシブルな生活。追想・感傷・思索，放心等あらゆる意識状態は肯定され、それ自体と全体とのバランスの中でその場を与えられるだろう。それでもやはりユニットの個性は残るに違いない。）
１０．宗教団体（外的モラル・強制力・最早意味の薄まった過去からの習慣・条件反射等に対する再チェックとそれからの自由。内的葛藤は昇華超越されるだろう。）
１１．自然破壊（自らの総体を考え、心身に悪い習慣・生活態度は変えられて行くだろう。暴飲暴食は止み、自らの心身に語りかけ、大切にし、神として敬う神であろうとしゆくだろう。また、過去において自ら成した愚による傷や欠落・失敗等のダンプはすべて受入れ、かつ過去の自分を呪いはさせぬだろう。）
１２．不本意な労働（食う為に働く、不安だから働くという受動性は凝縮された思考と末来展望により改善され、働く喜びが社会と個人共に益をもたらす方向へ進み、経済不安や物質不足感、またそれに件う悲惨の類いは消滅するだろう。労働と遊びと喜びが一つに成るだろう。）
１３．私的財産及び遺産相続（所有欲は公共性へと変化して行くだろう。それまで急激な財産放棄は不用である。個人の内には他者に譲れぬ豊かさが増大して行くだろう。それらの実化として珠玉の創作物等は遺産として未来へ残されるだろう。）
１４．特権（自己実現した後は、地位・特権に対する固執は消えるだろう。ただしそれを利用してより大きな価値を生む勢力がなされるだろう。全体の中で他者の為に自分は何時でも道化となれるだろう。）