(226) 夢、幻、催眠状態、ＡＳＣなどとこの世界言語で表しているところの時間／空間の方が、自らに敢えてはめた限定のかせが、きつくない状態なのだ。それを通常世界言語で狂気の世界と呼ぶならば、狂気という無辺の中に浮かぶほんの―粒の泡粒こそがこの通常世界認識レぺルなのだ。狂気の世界での泳ぎ方を覚える事、学ぶ事。そしてこの泡拉のような世界認識の岸へ何時でも泳ぎ帰れるようにしている事。

(227) 「夢から醒める」とは「より自由度の高い状態」から自らを限定し、強い圧力下に意識調整する(生物のオートマティック化の結果としての機械的反応)事だ。その事を意識して上の世界で生きよ。自ら選択してこの世界認識下で生きている事を忘れずにいれば、この中で萎えたり潰されたり流されたりネガティヴになったりする事なく、更に敢えてそれすらも味わい楽しむ事もできるのだ。要は忘れぬ事、思い出す事。そして「夢から醒める」の意味が全く逆に成るまで、この世界認識レべルで生き切る事。

(228) 私が世界として知覚認識しているすべては元々の私／世界そのもの（この人間ユニット)の知覚認識行為との干渉波である。
　元々の「私」のマイクロミニチュアである私が元々の私の残像を思い出して、世界は世界そのものではなく、むしろ私の知覚認識行為そのものであると気づけば、世界の隅々までも私であると知りうるがゆえに。進化べクトル上の今のこの私は全肯定すなわち私の自己実現（肯定）であると知りうる。
　如何なる快感・好ましさ、苦痛・不快もまた、私という人間ユニットの知覚認識行為の結果であり、それがイコール私ではない。私の集合の部分である。しかしながらその事実は人間ユニットの快・不快を否定し去るものではない。私がより元々の私に気づく（どんどん夢から醒めていき、夢を見てた事に気づいて行く）為の順風として肯定する。（19890426）