(203) ALONE or ALL ONE？

知と愛は一つである。

夢と現実は一つである。

存在確率と存在とは一つである。従って存在確率の存在確率とは存在の存在確率と同じである。それらは顕在と潜在の違い、つまりは気づいているか否か、又は意識のチューニング上か否かの違いであり、言わばパラレルワールドである。過去も現在も未来も同時に進行している。それを別つ時間とは幻である。

すべては偶然ではない。必然と偶然の二元を超える必然。今この時はすべて過去の必然であるが、未来は末だ必然でも偶然でもない。未来を限定するな。未来は超・然。

(204) 因果倶時　

　因と果、既知と未知、初見と再見、想起とそれをさせるものの不二性。その一例。ある女性を見て、その笑顔から死んだ妹を想起したとする。そこに類似性、もっと言えば共鳴するものを感じたから妹を思い出したという解釈は、妹を覚えていたからその女性に類似牲を見たとも解釈できる。どちらに因・果、既知と未知、初見と再見、想起されたものとさせたものを当てはめても、逆もまた可能である。これはその二元的解釈を超えてすべて一つの出来事だと観る事ができる。互いが互いを反射する合わせ鏡のあわいに何を見るか。

　知るとは思い出す事だ。すでに知っている事以外は思い出せない。すべての事を既に知っている。知ると思い出すべき知っている事とは、通常時空感覚では矛盾した表現であるが同時同所である。