主語のない自動詞
目的語のない他動詞
助詞のない長文
からっぽの舟に満載されているもの

おまえ、おまえ、孤独であるおまえ
最早孤独感もまた対象のない形容句だと知るがゆえに
その孤独に共感してみようではないか
その幻影を実像として体感してみようではないか
苦しい時は苦しいままで
何時でも戻れる事を忘れさえしなければね
しかし共感するとはその事を敢えて忘れるという事だ
そう、何時でもどこでも思い出しさえすれば良いのだ

孤独は孤独であって孤独ではない
この一文のコンテクストさえ分かればね
この幻想を幻想と名ずく、よってこれは幻想である
孤独という言葉が独り歩きする事は夢見る者の夢の夢だ
超えて、超えて、超える事すら超えて
神々の神々の神の神の神へ…

神を知らぬ者はただの知人を神の如く扱え
神を知る者は神をただの知人の如く扱う
神を知る者は「神」という言葉をもう必要としない
それでも他者のために敢えてそれを用いる優しさ
言葉では伝ええぬものを相手の超知能力を信じて
おさえ難き慈しみを持って自然の如くに振る舞う
神を知りうる者のみが神を見る
………Dance！Dance！Dance！