浅はかな、しかし楽天的で肯定的であるがゆえに好ましい思い込み。「例えば町中で往き交う人々すべてが自分であるとして全受容・肯定・慈愛すれば、世界は必ず私に至福の人生を用意するであろう。世界とは私であり、至福の人生とはまさに全肯定できる「私」の自覚なのだから。そしてそれは私に必ず起こるだろう。祝福しようとする者はその時点で祝福される。」

(184) 現実相を瞬時にピカソの絵画のように多元的に観る眼を養う事(ピカソがどういう意図かは知らないが)。

(185) 未来への現在の予感・予兆とは、未来の現在への記憶である。
現在とは未来であり、未来とは現在である。
直観とは通常の世界認識という粗い意識細胞の間を染み透って泌み出て来る、宇宙という意識のリンパ液である。

(186) 記憶が老いを生む

現在というこの瞬間に自らを閉じ込める事は退化であり
現在の中に過去も未来も存在すると悟る事が進化である
記憶と予感に囚われて生きる事は退化であり
記憶と予感を自在に用いれる事が進化である
老いてなお老いを老いと感じない者に老いはない
老いてなお老いを老いと認めない者は二倍老いる

(187) 自戒　多くをしゃべるな。特に人を説得しようとするな。批判しようとするな。そうしようとする衝動の寄って来たる辺を心の内に捜して暴け。＜私＞を分かって貰おうとするな。「私」でいればいい。そうすれば＜私＞という 自我の我がままを超えて世界と接する事ができる。