 共有と独占。信頼と支配。共感と独善。向上心と保持欲。それらは互いに相容れない２極ではなく、界面を共有している。界面を介して互いに入れ子反転する垂直方向を発見するために、互いの鏡である双対の相手はいてくれる。伝わらない悲哀は伝えられる側の理解不能の苦痛と表裏一体だ。共有という名を冠した独占、もしくは独占される事の共有。信頼という名目の支配、もしくは支配の下での信頼感。共感という独善、もしくは独善の中の共感。それらは混乱を同一平面にどこまでもだらしなく広がる、なし崩し的なエントロピー増大化の混濁した液体だ。
水は方円の器に従い、それはまた低きに流れる。３次元地球における常識。愛情も豊かな方から貧しい方へと流れる。ひたすら流れる。盲目的に確信犯的に流れ行く。しかし水はある振動数の音の中では重力に反して垂直に伸び上がる動きを見せる。愛情も突然の励起から爆発的な至高のエネルギーを生じる。情報の質もまた同様であるためには、自ら量子的飛躍すべく超えて超えて、超える事すら超えていくべきなのだろう。１つのレベルを整備して次のレベルへと向かう。そのレベルの違いとは視野の違い、すなわち視座の違いである。
元素周期律表も日本語５０音も、５つのプラトン立体も１３のアルキメデス立体も、太陽系のデータも細胞も、６４パターンのＤＮＡコドンも易経の卦も、マヤのツォルキンも地球の１年３６５日も、生命の樹もフラワーオブライフも、色の振動数も音階構造も、全てこの３次元地球のジグソーパズルのピースだ。全ては出揃っていて、しかも他のパズルのピースは混在していない。だからこの全てのピースを貫くものがあるはずだ。全ての人の英知が必要となる。メタプログラムを作動させるためにはプログラムが必要だ。プログラムなしにメタプログラムは存在すらしえない。
ひとりよがりの王国を超えて(１２)
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