（０１５６）子供にはその望むもの全てを与えよ

19870309-4　…と彼は思う

　警句、文章、意見等あらゆる文字列、言語群の後ろに「…と彼は思う」と入れてみればいい。それを受け入れるも反発するも、無視するも自分。他人の意見の受理・拒否・無視の選択をしたのは自分だからその責任は自分でとる。その責任を取り続けることによってもこの世界は止まるのではなかろうか？それは孤独だ。しかし普通の意味での孤独ではない。それは―つの素晴しい世界観だ「…と彼は思う。」

19870309-5　メタローグの時代

　いつか、そう遠からぬうちに声聞の時代は終わり、縁覚の時代がやってくるだろう。人は進化するのに先達、導師、師匠等あらゆるグルが必要だと思われていた。しかし自己組織化の不可逆的進化は、もはや人々がグル無しで、もしくはグルを超えて進化できる時代の到来を告げている。モノローグでもダイアローグでもない、メタローグによる。自分自身のメタとの対話によって進化するのだ。
　世界最初のグルはグル無しにグルに成った。つまり自分が自身のグルだったのだ。そして今、これからはみんながそのような人間に成っていくのではなかろうか。だんだんサルの頭数が揃ってきているのだ。100匹目のサルまであと何日かかるのだろう。 そしていずれ分かるのだろう、モノローグもダイアローグも結局メタローグであり、そしてそれらはみな同じ一つことの異なった現れだと。

19870309-6　ロレンツォの言葉。「子供にはその望むもの全てを与えよ。」(ロレンツォ・デ・メディチ)真理である。望むもの(本当に望むもの)を惜しむことなく与え続けられる大人であり続けたい。

19870319-1　メタ。相手から何も期待せず、しかも相手の全てを認め、受け入れること。それが本当にできている時、世界は意のままだ。世界は光り輝いている。

吉祥寺百景（０５７）19870309〜19870319