(19861202-3) 一応と再応の思考法
 人と接する時、決定することなく判断すること。一応と再応。そしてさらにその上のパラダイムへ。一応とはいまだ時と場所と気分に左右され易い個人としての即座の判断。再応とは今までの最先端部分の価値基準に基づく判断、反応。そしてさらに今後分かるであろうパラダイムへの可能性。それはまだ｢彼」の意識では分かっていないのであるが。意識を押し広げること。
再応とは通常の意識からは超意識のレべルであるがそれはまったく別の次元ではなく滑らかに一応(通常意識)と繋がっている。それに触れ、それを知った者でなければ普段は無意識に留めておいて肝心な時その超越レべルからの判断、思考を開くことができない。この二枚腰の思考法で、普段の生活レべルに左右されることなく進化の道を辿れる。ただし道は自分で作っていく。道となるべきライフラインはあるのだが進む者の目には見えず、自らの内の超えたる者がそれを導く。それはいまだ超えざる者と超えたる者の共同作業だ。
(19861202-4) 法則のカ線に添って生命を輝かす。それが進化。法則にのっとることが二元論のあらゆる正の側面であり、反するのが負の側面である。しかし法則自体は二元論を超えたものであり、それにかかわる形が二元論に評価されうる。それが分かれば二元論もまた自由にその身に開けるのである。
(19861202-5) キリストとは人格を持つ一個の神ではなく、｢彼」にとって法則、宇宙生命、究極のもの、言葉に表現できないものである。神の王国、仏国土、自ら神を開くとは同じことを言う。
吉祥寺百景（０３９）19861202
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