（３９）天使の名前とアロハ

　多くの人が知らないことであるが、我々が普通用いているミカエル、ガブリエル、ウリエル、そしてラファエルという大天使の名前は、実のところ本来のヘブライ語の名前とは異なる発音をされている。カバラの体系の中の生命の樹を学んでいる人々は、ヘブライ語の手ほどきを受けていない者はその名前を正確に発音できないので、天使を正しく召喚する事ができないと考えている。しかし私はそれが絶対的な事実であるとは思っておらず、正しく発音しようと試みる努力は有益であると感じている。しかしそれでもやはり、我々は直接に教授する事なくこの知を分け与える事が難しいと知っている。何にせよそれを試みてみよう。

エノクの鍵の217:83はこの４つのエンティティーを「光の柱の集合体」であると語っている。マカバ／メディスンホィールの儀式の最中にこれらの名前を唱和する事は特に望まれている。これは異教やネイティヴ・アメリカンが「進むべき道を呼び込む」とか「祖父達の霊を呼び込む」時にする事と基本的には同じである。

現代の最も著名なカバリストであるウィリアム・グレイは母音に以下のような特性を割り当てをしている。

　ア　ロ　ハ

　私が好む力の言葉のひとつは、ハワイで愛を意味する言葉、「アロハ」（Ａｌｏｈａ）である。この言葉は天使の助けの召喚や普遍的な愛への祈願に用いる事ができる、最善の言葉の一つであると私は信じている。私の好む訓練の一つは、光の柱に祈願しつつアロハを詠唱する事である。私はグループでワークする時、この技術を流動的に用いている。アロハと詠唱すると私のエネルギーはバランスを取り戻し、普遍的な生命力エネルギーに対してオープンになる。

　師キリストが用いていた言語であるアラム語において、師が用いる神の名前の一つはアラー（Ａｌｌａｈａ）であるが、この言葉はアロハとほとんど同じ振動の特性を持っている。アラム語のアラーはまたエロヒム（Ｅｌｏｈｉｍ）の単数形のエロハ（Ｅｈ−ｌｏｗ−ｈａ）とよく似た発音である。エロヒムは正統派のユダヤ人にとって神の名前の一つであると考えられている。「エノクの鍵」や他のニューエイジの教えの研究者は、エロヒムは究極の絶対神の名前ではないと感じており、その代わりにそれは超越した創造主の意志を持って目に見える世界を創造した、とても高位なエンティティであると考えられている。