（３６）チャクラを活性化する母音の力

さまざまな母音がチャクラを活性化すると一般的に信じられている一方で、どの母音がどのチャクラを活性化するのかという数多くの論争があるので、私は最も一般的に用いられているシステムのいくつかを図式として扱う事にした。私にとって現代的なシステムにおける問題の一つは、私が馴染んでいるラーマ・アナガリカ・ゴービンダのチベット密教協会によるチベットのシステムのような古代の技術と相容れないものがいくつか存在するという事だ。チベットのシステムに詳しく描かれているように、チャクラ自体にも明らかに個別の振動音と根元の音節があり、また一方ではそれぞれの母音が異なる形でチャクラに対応していて、それぞれのシステムが異なった結果を生むのである。個人個人が母音に反応する方法は遺伝的形態や信仰体系や魂の起源により異なるという事は特筆すべき重要点である。

昔と今のシステムの間の無視できない不一致はハートチャクラに対応する音である。チベットや東インドのシステムにおいては、ハートの根元の音節は「ＨＵＭ」（もしくは「ＨＵ」）である。現代のシステムでは下位のチャクラに「Ｕ」を当てはめ、「Ａｈ」をハートに対応させている。

　　　母音の力についての追加の記述

私は言語学者や広がりつづけている知識に異論を唱えはしないが、この主題に対する私の研究は次の事を指摘する。ヘブライ語やサンスクリット語など英語の元になっている母言語において、母音は力強い普遍的エネルギーにつながるための重要な鍵を持つ振動の力として抜き出されている。ヘブライ語において母音は記述されず、その代わりさまざまな言葉を構成する文字の上に点として付け加えられているという事は興味深い。この由来の一つは母音は魔術的な力があると信じられており、それを書いてしまうとそれを損なってしまうと考えられていたからだと、私はかつて聞いた事がある。

記述言語における母音の欠如はヘブライ語を学習するのが特に困難なものとしており、研究者は発音されたものをいかに記述するか、また記述されたものをいかに発音するかを知る代わりに、言葉そのものに含まれる高機能の智慧を知らなければならないのだ。我々がなぜ英語よりヘブライ語やサンスクリット語の用法に興味を持つのかというと、それらの言語は宇宙そのものの形成エネルギーと関連する発音を持っているからである。

それらの言語はエネルギーの完全なる波動形態に基づいた「光の言語」である。黄金螺旋の３次元的広がりと２２の異なった角度から見た形態が、ヘブライのアルファベット文字の形を投影する事の発見など、いくつかのとても興味深い発見はこの事との関係から成されている。（私の前作「セドナ・ＵＦＯコネクション」はこの事のイラストが入っているが、この本ではこの研究の著作権に抵触するのでそのイラストは用いられていない。これらは大変興味をそそるものである。）（「エノクの鍵」215:63参照の事）

もしこのヘブライ語が完璧なエネルギーの波動形態であるという事についての更なる情報を望むならば、自分の名前を書き切手を貼った封筒を、私書箱 1738 San Anselmo,CA 94960宛で Meru Foundationに送り、「生命の幾何学的暗喩」のビデオ所望の旨を伝える事。

図１：母音とチャクラの機能の５つのシステム