（３３）エネルギー・バンパイア

否定的な力はこの世の人間が精神の領域と、そこに居住するエンティティを信じない事を好む。

敵は見えないものほど強力である。

　主なる神に仕え、肯定的な人間の進化を支援している天使たちと自分自身を協和させる事で素晴らしい事が成し遂げられるという事を、白魔術師は知っている。彼らはまた堕落した神々と関わりを持つ事で、多大な被害を成す事ができるという事も知っている。不幸にも我々の社会構造下において、普通の人にとって光のエンティティよりも堕落したエンティティの方が関わりあって自分自身を知る方がたやすい。

　私が良く知っている魔術と神秘主義を教えているスクールはみな、我々の世界と平行の宇宙が存在している事や、内面世界や精神次元のリアリティの受容は自然の存在を理解するために一番重要であるという事を教えている。

　天使、悪魔、エンティティ、そして肉体を持たないさまざまなタイプの進化した存在は、我々の物質的次元と重畳もしくは平行している次元の存在である。否定的エンティティが人のオーラが放出するサイキック・エネルギーを食べているという事に気づくのは特に重要だ。我々の通常の基準では、それらのエンティティは気づかれないまま人間に取り憑き、そのエネルギーを吸収する。そしてもし取り付かれた人間が不平を言わず、そのようなタイプの憑きものから逃れる努力をしなければ、そのバンパイアの成すがままである。

　苦痛に喘ぐ多くの人々は、バンパイアやその類いによって被害を被っている。彼らは恐れや憎しみでバランスを失っている人間は、バランスの良い人間よりも取り憑き易い事を知っている。彼らエンティティはまた、自由意志の法則を自分たちの都合のいいように操作できる事も知っている。彼らは疑いを持たない人間に対して、その吸血行為に関する許可など不要な事を知っている。自由意志はしばしば悪用される。彼らが取り憑いたものが不平を言わず、離れ去る事を命令しないでいればいるほど、成すがままでいれる事を知っている。

　ミステリースクールは、我々が内面にすむ否定的存在から自分自身を護る基準を持たねばならない事を強調する。探求者が最初に教わる事は、自分の周りにあたかも白か黄金の光と強い意志が取り巻いているイメージの視覚化によって、自分自身を防護する事である。次の局面では交霊術として知られているもので、否定的なスピリットを追い払う訓練である。

　憑きものに関して特に皮肉なのは、多くの人が内面世界の存在を信じていないという事だ。そして信じている者の中でも、自分の力を主張して否定的スピリットに出て行けと命令する者はほとんどいない。私はあなたに自分自身とその住居を正式に祓い清める事をお勧めする。なおその時、光の天使に入ってくるよう願う事を忘れないように。

万物の創造主たる神の御名において、いかなる方法にせよ私に取り憑き、私のエネルギーを使っているどのような否定的存在に対しても、直ちにそれを止めて今すぐ、しかも永久に立ち去るように私は命令する！今すぐに、私の住まいと車から立ち去れ！出て行きたまえ！そして二度と私を悩ませるな。