（２３）エネルギーの基礎

これらの基本的概念は、あなた自身の瞑想を熟達させるための基礎である。上達するに従って、あなたは自分のハイアーセルフか守護天使、もしくは直接普遍的マインドからより進んだ指導を受けるだろう。

　　　＜呼吸法＞

　身体のエネルギー循環についての気づきを広げるには、チャクラと背骨を通してエネルギーを呼吸するように意志と創造的視覚化を用いて練習するように。呼吸の制御はヨガと癒しの本質である。西洋におけるインドのヨガスクールでは、呼吸の技法と科学はサンスクリット語でプラナヤーマとして知られており、その言葉の意味は「生命力の制御」、もしくは「生命力の拡張」である。人間の体において、生命力は自動的に呼吸と共に循環する。エネルギーがどのように呼吸と呼応しているかの理解を深めることによって、我々は体内における生命力の流れを制御し修正する事ができる。

　呼吸には４つの段階がある。吸い入れ、溜め、吐き出し、間である。吸気と呼気の間に我々は身体のエネルギーの循環を辿る事でそれに気づく。そして吸気の溜めの間に生命力エネルギーを処理し統合する。我々は息を吐き出す時、この自然な生命力の流出をハートチャクラや手のひらを用いて、莫大な量に増幅する事ができるだ。

生命力エネルギー制御のために基底チャクラのロックを用いる

　ヨガ行者が生命力を処理し統合投射する方法を見付ける一つの方法は、ロック（閉止）を用いるやり方である。基本的な３つのロックがあるが、それは喉と太陽神経叢と基底のチャクラで成される。ここでは基底のチャクラのロックだけを論じよう。なぜならそれが我々のエネルギーを投射する力と能力を増幅する事ができるからであり、またそれが長い間秘密にされていたからである。

　基底チャクラのロックは、生命力エネルギーを吸収し、保持し、投射する我々の能力を増大する。基底は基本のチャクラである。最初の生命力エネルギー（シャクティ・クンダリーニ）は背骨の先から基底のチャクラに入り、会陰部分から抜けていくという事が知られている。

　このロックを行うと、呼吸で空気を吸い込んだ時、会陰部分の筋肉が少しだけ張りつめる。するとそれが、生命力エネルギーが肉体を離れるところとして知られている基底チャクラの部位を閉止する。このロックを用いる事によって、下方の大釜の中に特別なエネルギーができあがる。このロックの鍵は呼気で肺がいっぱいになった時、会陰部分の筋肉が少しだけ張りつめるという事である。息が吐き出された時、会陰は緩和する。会陰を緊張させ過ぎると不快に感じるので、自分の体の声をよく聞くように。

　呼吸及び創造的視覚化を用いての訓練は、背骨、チャクラ、そして様々な霊妙な回路の中をエネルギーが流れる事を活性化させる。

　背骨の中の生命力エネルギーの流路は３つある。それは中央の神経回路と、それに平行して走っている非物理的な２つの回路である。右側の回路はピンガラといい、プラーナすなわち男性的な太陽の生命力エネルギーを運ぶ。左側の回路はイーダであり、シャクティ・クンダリーニすなわち女性的な生命力エネルギーを運ぶ。中央の神経回路はシュスムナーといい、この２つのエネルギーが覚醒として知られている超伝導の状態を創るために絡み合っている場所である。中央の神経回路は、これまた中央回路として表現されているアンタカラナと混乱しないように。アンタカラナはクラウンチャクラから身体の中央を通って会陰へと抜ける霊妙な光の管であり、決して背骨の中を通っているのではない。