（２２）生命力エネルギーを用いた修行の技法と練習

　身体の基本的エネルギー回路の学習と幾つかの呼吸法及びイメージによる視覚化の練習によって、我々は肉体を光の体に効果的に変容させ始める手段を得る。

　生命力エネルギーを用いた修行の技法と練習は、長い年月を必要とし、様々に解釈できる研究事項である。この後のページで我々は、人間のエネルギーシステムに関する幾つかの基本的な概念を探求するが、それは全てのスクールに共通する問題であり、いくらか「秘教的」概念とよく似ている。

　初心者が理解すべきこの技法の最も重要な点の一つは、脊柱が肉体における根本的なエネルギー回路であるという事である。（アンタカラナが光の体の根本的なエネルギー回路であるように。）生命力エネルギーは脊柱を経由してチャクラの間を流れる。人間に最も馴染み深い経験は、肉体的に生命力が超伝導性となる点にまで背骨がエネルギーに満ち溢れた状態で、クンダリーニの経験として知られている。精神的に進化するために、我々は脊柱の中の生命力エネルギーを強化するよう絶えまなく修行しなくてはならない。それは呼吸法、視覚化、不動態によって成される。

　スピリチュアル・エネルギーがどのように作用するかを学ぶのはたやすい。そしてこの技術の技の上達は肉体の修練と状態にきっちり相応している。もし人が練習をしなければ、筋肉は衰えるだろう。もし筋肉トレーニングをすれば、筋肉は発達する。多くの人がエネルギーを感じられないと主張するのも驚くには当たらない。彼らは未だ修練法をを学んでいないのであり、精神の筋肉を鍛えたことがないのである。初心者における普遍的な生命力エネルギーに関する最初の体験はいつも全くの啓示として現れるので、私は初心者と修行する事はとても実り多いという事が分かった。

　探求者が背骨とアンタカラナの中にエネルギーを巡らす練習を始めるとすぐに、身体の完全な神秘的エネルギーシステムが活性化され強化される。

　西洋では普通７つのチャクラについて語っている。我々は多数の書物が言及している７つのチャクラの他にも、それと同じくらい重要な３つのチャクラをも含めた数多くのチャクラが肉体には存在するという事を理解しなくてはならない。なおその３つのチャクラとは、ハートの裏のチャクラ（肩胛骨の間にある）、「神の口」もしくは延髄（後頭部にある脳髄の基底部にある）、そしてビンドゥ（頭頂のクラウンチャクラの裏にある）である。

　幾つかのチベットの秘教スクールは、その３つのチャクラをそれぞれ腹部に分類し、生命力エネルギーが制止され、保存され、そして台無しにしてしまう場所である「下方の大釜」として語っている。３つの下方のチャクラにおけるエネルギーの変化についての理解は、ヨガと癒しを変容させる訓練において重要である。なぜなら下方の大釜のチャクラは保存し、活性化し、肉体やそれ以上のところに投影する事に利用できるからである。