形 而 上 学 ： 科 学 的 哲 学

原因と結果についての普遍的法則の理解

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形而上学は、歴史を通じて全ての偉大な哲学者、理論家、そして科学者達が学んだ、古代の科学的哲学である。しかしながら、それらの教えが西洋の教会が創り出した主流から外れ、我々が神と呼ぶものへのより完全なる理解が求められ始めたのは、つい最近の事である。

形而上学自体は、歴史を通して賢者や科学者や理論家によって実行されてきた、科学的哲学の高く評価される分野として明確に定義できる。実際のところ形而上学の研究は、プラトン、アリストテレス、ピュタゴラス、アイザック・ニュートン卿、そしてアルバート・アインシュタイン博士を含む歴史上の良く知られた思索者達の科学的哲学の基礎となっていた。

全ての形而上哲学と形而上学の科学が、究極的真理の存在の理解を望む人々にとって、研究の正当な分野として提示されているという事を、それらの偉大なマインドの実践と信念は十分に証明してくれるだろう。ところでハーバード大学が最近アイザック・ニュートン卿の個人的日記を出版したのだが、その内で彼が自ら「エジプトの形而上学」として言及しているカバラ哲学を研究したと明言してるという事実は、特に興味を引きしかも皮肉な事である。

皮肉な点は、アイザック・ニュートン卿が多くの重要な科学的理論、実践、そして量子力学の数学的記述をしているばかりでなく、「科学的唯物主義」として知られる思考の学校の設立者として考えられているという事だ。宇宙は生命のない物質であり、人間の意識は単なる脳内の化学的反応であるという理論を推進した最初の責任があったのが、この有名な思考の学校だった。ここにある皮肉は、ニュートン先生が生まれつき宇宙の生ある自然を固く信じていた事が明らかであり、もし彼が現代に生きていたならば、今日の科学者達の多くが持つ生得的な不可知論的気質によって、徹底的に落胆させられた事だろう。

形而上学的な思考の道理にかなった再考によれば、アルバート・アインシュタイン博士の仕事もまた興味がつきない。彼は形而上学者であるとは決して告白していないが、彼が形而上学の原理を推し進めた深遠な直観知を持っていた事を、彼の研究は暗示している。あたかも彼が物理科学及び人間の自然のリアリティの見方に対する革命主義者であるばかりでなく、彼の全ての理論が「観測者」の立場からのものなのに、実際に我々の住む現代においてアルバート・アインシュタイン博士はいつでも偉大なる形而上学者として別格扱いされている。

それは、アインシュタイン博士が実際のところ、宇宙の万物は個人的な「我在り」という観測者の主観的経験に基づいているという事実に気づいていたからなのだ。全ての偉大なるマインドのように、アルバート・アインシュタインは個人的経験の範囲の外では何物も存在しないという、とても形而上学的で魔術的でシャーマニックな実感を持つようになったのだ。それはドン・ファンがカルロス・カスタネダに「各個人はそれぞれ分離したリアリティを体験する。」と言った事のようだ。これが意味する事は、個人にとっての全ての出来事は、個人的意識に直接影響する物事であるという事だ。哲学の最終的結論は、「形而上学の法則」を応用する事で、個人としての人間は自ら選択するいかなるリアリティをも創る事ができるという信念である。

「形而上学の法則」の応用を通して自分の人生をコントロールできるという事実を、より多くの人達が受け入れる準備ができていれば、世界はより良い場所になるであろう事を、人はたやすくイメージできる。そして幸運な事に、人々は大きな規模でこの事実に目覚め始めているようだ。前触れもなくここアメリカや他の多くの国々で、我々人類が無限をつかむ事ができる地点への進化を始めているという兆しを、たくさんの人達が示し始めているのだ。

「形而上学」それ自体の言葉に関して言えば、我々はこのフレーズの起源を古代ギリシアの時代に見いだせる。エンサイクロペディア・ブリタニカ百科事典によれば、形而上学という語の言語的翻訳は｢物理学の後に来るもの｣である。この翻訳はちょっと誤訳があり、私はその代わりに形而上学を「物理学のリアリティの後に来るもの」にしたらどうかと考える。この事に関して、初期のアリストテレス学派は形而上学を「最初の哲学」(それはもちろん宇宙の本質としての｢神｣の研究の事である)であるとも言及している事は､特筆すべきである。ギリシア語の｢哲学(philosophy)」の語源はphilosとsophosであるという事を知るのはこれもまた興味深い。Philosは愛を意味し、sophosは智慧の女神ソフィア(Sophia)の名前から来ている。それゆえに哲学者(Philosopher)は｢智慧を愛する者」である。

今日形而上学は大学レベルにおいて正当に認識されており、宇宙の特性を理解する試みである科学的哲学として定義されている。にもかかわらず、パラメーターと「形而上学」の意味は、実際に形而上学の科学の正式な訓練を積んでいないすべての人々によって広く誤解されている。我々の言葉を統一するために、我々の社会で現在用いている言語のレベルでは、「メタフィジカル（形而上学的）」と「メタフィジクス（形而上学）」という言葉の間には大きな隔たりがある。

「形而上学的」という言葉は、形のある現象と関係がある何か、もしくは非物質的領域における素粒子物理学の量子の力を含むものと結び付ける何かを意味する響きがある。形而上学的な現象と言えば、ＥＳＰ、チャネリング、サイキック・リーディング（予言）、そしてアストラル体の投影である幽体離脱体験などのサイキックな全ての現象を含む、意識の動きの中で人々が興味を持つであろう多くの事が含まれる。ネイティヴ・アメリカンの教えや、ドン・ファンの教えに興味を持つ人を含む多くの人々は、形而上学的な領域を「精神」として言及するだろう。

原因と結果の精神的法則の適用である科学的哲学としての形而上学は、シャーマニズムもしくは進歩的なネイティヴ・アメリカンの教えのようなものとして、または瞑想、ヨガ、占星術、ハング・オン・ヒーリング、そして「精神」を巻き込む他の全ての物事の本当の局面、またはリアリティを創る形而上学的な神の力として、魔法もしくは何かリアリティをコントロールする形態として扱われている。

形而上学は理論的なものと実務的なものとに、大きく２分する事ができる(それはむしろ哲学的なものと科学的なものとして知られている)。しかしこれらの形而上学の２つの面は、互いに排他的なものではない。そして形而上学的な哲学の研究者が決して形而上学の科学的応用に深く没頭しない一方で、やはり形而上学的な原理の科学的応用に没頭する形而上学者は、形而上学的な哲学をいつも理解しているのだ。この本はまず最初に意識の上昇、肉体の振動状態の増大、そして意識的にリアリティを創造する事に関係している形而上学の実習、または科学的局面に関連している。

形而上学の科学を理解するためには、個人と宇宙の間には何の隔たりもないという事実と、宇宙は全ての個人個人がより大きな統一体の局面としての存在である事を経験する、統一された全体としての１つであるという事を受け入れねばならない。この事をもう少し考えてみれば､意識存在のように各々の人間は、普遍的マインドと協力して自己実現を創造する潜在性を持つという事を我々は知るだろう。もちろんこの関係は、物質主義者、不可知論、そして思索していない者達による地球の限界についての理解を超えた何かである。

形而上学の科学の古典的研究は、形而上学的な法則もしくは普遍的法則について普通に言及しているものの理解と使用に費やされる。私は形而上学的な法則を普遍的真実の原理と呼ぶのを好む。なぜなら「法則」という言葉は、我々の社会において多くの否定的な含意を増大する点で誤用され、悪用されるからである。

形而上学的な法則もしくは普遍的真実の原理の翻訳は、もちろん多大な哲学的な論争を始める事になる。しかしながらこの論文においては、我々はこれらの原理について多くの論争を約束するものではなく、その代わり我々は彼らが私に教えてくれたように、この基本である形而上学的な真実の原理の翻訳を進展させ、探求する事になるだろう。

これらの普遍的真実の原理の探索において、それらは「我在り」という普遍的マインドの働きについての哲学的翻訳である事を、我々は理解しなければならない。そしてそれゆえそれらの原理は宇宙自体の力学を決定する。研究者がこれらの原理を理解した時、彼らはそれを自分達の人生の小道に翻訳して用いる事ができ、そしておそらくさらに重要な事であるが、それらの原理を万物の根源とのより完璧な調和をもたらすリアリティの創造に用いる事で、より豊かで喜びに満ちたものになるだろうという事である。

それらの原理の理解と運用は、高度の魔法、神秘主義、そしてシャーマニズムでコントロールされるリアリティの全ての形態の基本として提示される。ソウル・スターの教えと魔法やシャーマニズムの実践との最も大きい違いは、おそらく我々は普通精霊や小さな神達とワークをするのではなく、根源である「神」と直接つながる事を好むという事だ。

ＬＯＶＥ−ＬＩＧＨＴ−ＬＩＦＥ

熟練した形而上学者達は普遍的マインドの第１の様相を「愛」、「光」、そして「命」と翻訳する。これが安直でニューエイジ的に響けば響くほど、この信仰のシステムは関係性において深遠になり、全ての時代の形而上学的な哲学によって真実であると証明されている正当性を表す。人間と自然の間に分離はない。全ては１つである。宇宙は拡大し、増殖し、そして多様化する生命と光とで満ちあふれている。普遍的生命とそれに付随する自己保存の意志は、全てのものの中に明白である。「生命のない」物質が宇宙の肉体として生きていると言う事が理解されれば、岩でさえも生きている存在として見る事ができるのだ。

普遍的創造の意識的プログラムとしての「愛」は、自然の統合と調和と喜びとして現れる。自然なる愛の統合を理解する事は、形而上学的な哲学の局面として重要である。神は愛である。一人のハートと生命の内なる愛は、宇宙と最も高次の普遍的原理と調和する事である。ある研究者がキリスト意識に到達したならば、それは全ての物事の完全なる調和と２元性の超越である。愛は普遍性の力である。神の普遍的な愛は宇宙の全ての光と生命を支えており、宇宙の万物は存在の喜びを通して神の愛を知る。

神聖幾何学を学んでいる形而上学者は、万物を統合する普遍的マインドの「意識的プログラム」として愛を見ている。多くの科学者が言っているように、「知的方法で自然に成す統合の原理としてそれは現れる。」形而上学者はこれを活動中の普遍的マインドと見る。

愛と結び付いた哲学的思考の討論を超えて、熟練した形而上学者は、宇宙的な愛と生命と光の３次元的枠組みの１つの局面として知られている、よく定義された我々の経験とたやすく認識できるエネルギーを知っている。様々な学校で、それらの普遍的な生命力エネルギーの局面は、普通「気」「クンダリーニ」「プラナ」「レイキ」として言及されている。エネルギーとしての愛はまた、「アーナンダ」もしくは喜びとして言われている情緒的／エネルギーの反応を創るものとして知られている。

オルガスムは普遍的愛、生命、そして光として我々が扱っているエネルギーの効果としてよく知られている。人間が性的クライマックスに達した時、我々が至福と喜び（アーナンダ）と呼ぶ、大変注目すべき感動の周波数のエネルギーを運ぶ、普遍的な愛と生命と光の高められた状態の伝導力の結果として、物理的肉体の全ての細胞が一時的に全開する。性的エネルギーはしばしば、非物理的な宇宙の創造の神秘に入る「最初のイニシエィション」として語られる。形而上学もしくはヨガの研究者は、その訓練中のいくつかのポイントで、オルガスムのエネルギーの効果を長引かせるコントロールやワークの仕方や、望ましくも進歩的な高度の意識状態の達成法を学ぶ機会を得るだろう。（読進せよ。）

オルガスムの肉体的感覚は、物質的レベルにおいては分泌腺の解放による様々な調和の直接的結果であるという事は科学的事実であるが、一方ヨガ行者や形而上学者はそれらの調和が愛の交歓中肉体に充填される生命力エネルギーの２次的効果であると知っているという事も、よく理解されなくてはならない。このエネルギーは物理的肉体の全ての細胞を興奮させるだけでなく、肉体的喜びの効果の増大と、それらのエネルギーを肉体の物理的構造への定着の双方の調和を分泌する肉体の分泌腺をも刺激する。

ソウルスターの教えは、愛と生命と光で高活性化された肉体のエネルギー状態の獲得を、研究者に教えるようにデザインされている。それらのエネルギー状態はしばしば、皮膚の疼きや、肉体の高鳴る振動や、そしてある時には冷たい炎が肉体を駆け巡り、浄化し、純化し、癒し、そして精神／肉体の再プログラムとしてする感覚として同伴する。このようなソウルスター瞑想は祈り、祈願、意志、視覚化、そして呼吸によって成される。個人的セッションはまた、内的平面／ハイアーセルフのワークと、象徴によるイニシエーションをも含んでいる。

ソウルスターの修練は、普遍的な愛、生命、そして光を通して、物理的肉体／心をハイアーセルフにチューニングする事も含む。ひとたび召還されると、それらのエネルギーは心と肉体を純化し、物理的平面の魂に相応しい乗り物を研究者に作り与える。