（０１）ボ ル テ ク ス の 理 解

この本の中で我々はセドナのボルテクス現象の探求へ深く入り込むつもりはなく、その代わり我々は万物の中に存在する普遍的資質としてのボルテクスを探求する事になるだろう。この本の中の瞑想と儀式はいくつかのボルテクスを用いるが、しかしさらに重要な事は、あなたが住む場所で生活をしながら、それらがあなたがたのアセンションのエネルギーに接し、光のダイアモンドボディもしくはマカバを形作るのを助けるという事である。

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セドナのボルテクス現象への興味は、多くの人がそれを知るより少し前に逆上る。昨年（１９９４年）私はフランスからやって来て、有名なダダイズムの画家マックス・エルンストが１９３０年代にここに住んでいた期間に、セドナの下方にあるボルテクスと水晶の都市で経験した事に関係する本をフランスで発行した、と私に告げた男に会った。１９６３年に私がセドナのボルテクスを確かに発見したと確認できた歴史的な時と言えば､『虹光の中心』の設立者たちが空港のボルテクスの隣に彼らのセンターを創立した年である。この事はペイジ・ブライアントがセドナのボルテクスを「発見した」という人々の確信に異論を唱える事になる。実際、私自身は彼女がこの地に来るより４年程前にそのボルテクスを知っていた。

セドナのボルテクスとは一体何なのかと言えば、これは論争を始める主題になる。コミュニティーのより保守・反動的なメンバーの何人かは、それらは全くの幻想か、その昔に地方の商工会議所の非主流派によって作り上げられた嘘っぱちかのどちらかだろうと言っている。私自身に関して言えば、ボルテクスが何なのか確実に分かってはいないが、それでもそれらは存在すると確信している。私はその力を感じる事ができ、それを信じる者にも信じない者にも及ぶ効果を見る事ができる。しかしながら私はボルテクスがいかなるものなのか確かに説明する事はできない。

私が最初の本『セドナ:パワースポット、ボルテクス、そしてメディスン・ホィールのガイド』の中で述べたように､この地域にはおそらくボルテクスの配置と関係がありそうな、磁化された玄武岩の断層や鉱床があるという地質学的特徴がある。その時以来私は、セドナのボルテクスが山地と平野の変わり目にある地球の重力場のバリエーションと関係があるに違いないと考えるようになった。しかし数年間ボルテクスの研究をした後に、私は現今の地質学的説明を超えたところに、この現象の局面があるのだと気づくようになった。

様々なチャンネルがボルテクスは「電磁的」であると言っている。この事は、知られている宇宙の万物は電磁的であるという程には頻繁には言われない。セドナのボルテクスについての説明を見つけるために、私は自分の意識を広げ、宇宙的意識は万物の構造を規定している明確なエネルギーパターンを持つという事実に気づかねばならない。そしてボルテクスはただの電磁的現象としてではなく、人類に対して絶え間無く広がり続ける宇宙の生命構造の中の、人間進化の偉大なる神秘の入り口を与える、宇宙のグリッドワークと関係していると説明されねばならない。それは今私が研究し教育するのに基づいている見地である。

自然の地球平面条件で言えば、セドナのボルテクスは地球と、我々の惑星の様々な星や星座や、我々の太陽系のほかの惑星達との幾何学的関係性に基づいた、全体としての宇宙の関係性を持っていると見る事ができる。地球が宇宙空間を動くと、それらの関係性も変わる。これは我々の惑星上の生命に影響を与える、すべてのタイプの宇宙エネルギーの盛衰を次々に創り出す。これがセドナや他の場所のボルテクスのエネルギーがなぜ時々とても重要になるかの理由である。

セドナのボルテクス現象を引き起こす地球内部の結晶構造に関して言えば、この理論の中に何かルビー、エメラルド、サファイアその他の宝石と同様のクォーツ水晶を形作っている状態を支えている地質学的形跡がある。私の理論の１つは次のようなものだ。地中深くの岩盤の亀裂の中に水晶の巨大な鉱床がある。そしてオーククリーク渓谷とバイントン渓谷の地下には、ボルテクス現象の原因になるエネルギーのアンテナとして機能する、注目に値すべきクリスタルの鉱脈がある。

（☆）

この本の中で研究する事になる神聖幾何学のエネルギーパターンは、普遍的ボルテクス現象の重要で基本的な様相である。不変のものであれ一時的なものであれ、それぞれのボルテクスはプログラムされた点、もしくは宇宙のまれにみる不動点（神の玉座─偉大なる中央の太陽）へのエネルギー／意識の限界を経由してそれに付属する「目」(もしくは種)を含んでいる。宗教的形而上学的想像力として用いられている目としてのシンボルは、それぞれのボルテクスの中に存在するこのプログラムされた点と直接的な関係がある。（神聖幾何学のべシカ・パイシスの部分参照の事）

ボルテクスは普遍的である。それらの大きさの幅は素粒子レベルからマクロコスモスまでにおよぶ。ボルテクスが大きければ大きいほど、その周囲に及ぼす影響も大きい。この影響は神の神聖なるエネルギーと共に、空間のプログラム作成として現れている。我々がなぜボルテクスに引き付けられるのか、もしくはなぜ我々のオーラをボルテクス／マカバへと再構成したいと望むのかという事は、それゆえに自己証明になる。なぜならば我々は神と呼ぶものに、より接近したいと望むからである。

カオスとは空間が相対的に巨大なボルテクスのエネルギーパターンの自由な状態の事である。キリスト意識とは、宇宙の場所が玉座から放射する最初のエネルギーパターンと整合する状態の在りようである。我々が個人的マカバの瞑想をしたり、グループ・マカバ／メディスン・ホィールの儀式を行う時、神から放出される完全なるエネルギーのようになる事ができる。

『エノクの鍵』や数え切れない他の情報源によれば、宇宙の第１エネルギー／物質と意識／プログラムは、愛（宇宙の生命力エネルギー）である。愛は我々の電磁的宇宙において、神聖なる精神として現れる。人間のキリスト意識は宇宙的な愛のエネルギーに接近する事に全面的に依存している。このページの最後にあるシンボル（〇の中に┼の図形）はキリスト意識の原初的象徴の１つである。