（００）著 者 の 覚 書

アリゾナ州のセドナは、神秘的な力の場所として、それ相応の評価を得ている。私は数年間それらの力を探求し続けたので、今やボルテクス現象とそれに関する主題についての研究成果を公表する用意ができている。私はアリゾナ州プレスコットのセドナから４８マイル離れた土地で生まれた。私は『セドナ／バワースポット、ボルテクス、そしてメディスンホイールのガイド』という本の著者であるが、その本は多くの人によって、セドナのボルテクス現象と、地球を癒すためのメディスンホィールを用いた伝統にとらわれない儀式に関しての、最も信頼のおける報告であると考えられている。

ボルテクスは創造の原初的な力と直接関係があり、またその多くの重要な事がボルテクス現象の研究によって学べるという事を私は見いだした。このイントロダクションで記憶に値するいくつかの点は、次のような事である。

ボルテクス・エネルギーは生命を創造するものの１つであるから、それに「同調」する事により我々は進歩する事ができ、またおそらく寿命を延ばす事ができるだろう。この事の優れた例は遺伝物質「ＤＮＡ」である。ＤＮＡの２重螺旋はそれらがまるで時間の中を回転しているかのようにボルテクスを作る。

回転は宇宙の最初の力の１つである。すべてのものは時間の中で螺旋を描いている。人間存在として我々は、我々の個人的エネルギーの場を回転する事により創られるマカバ瞑想法というものを用いる事により、たやすく宇宙のボルテクス・エネルギーの力と接する事ができる。我々の個人的エネルギーの場を高速回転する事で得られると、我々はいくつかの大変興味深い力とアクセスできる。

マカバの創造（完全なる光の体）は人間進化のゴールである。マカバによって我々は、莫大な量の癒しのエネルギーを地球に向ける事ができる。もしこれらのエネルギーを扱ったり学んだりする経験がそれほど多くはないとしても、この文を読んでいるあなた方の多くは、私が何を言っているのか理解できるだろう。なぜならあなたがたは直観的にこれらのエネルギーをどう扱うか、またそれと共にどう生きたいかを自然に知っているからだ。あなたが思い出す事の全ては──思い出すための方法は──この本の中に含まれている。

この本の中で私が描く力とはセドナに限定されるものではないので、それらから利益を得るためにあなたが当地に訪れる必要はない。実際この本で成し遂げられるであろう重要な事の１つは、世界中のあらゆる地域の人々がこれらの文章を読んで、それぞれが生活している地域でエネルギーのボルテクス、マカバ、そしてグループマカバ／メディスンホィールの創り方を学び、その結果みんなで我々の惑星を癒す事ができるようになるという事である。

私の生涯において、世俗的な現実のベールの向こう側を見る個人的直観は、「パワースポット」で事を成し、次元間を移動するネイティヴ・アメリカンの呪術師との体験について書いた、カルロス・カスタネダの本の中で見いだされた。その後の数年間さまざまな形のヨガを練習し、メタフィジクスの研究に精を出したので私は成長し、自分の精神的エネルギーを用いる能力も増大した。しかし多くの人々と同様に、私が最初にこれらのエネルギーと共に訓練を始めた時は、私は目を閉じていてほとんど何も感じられず、ほんのわずかな光すらも見えなかった。訓練をしながら数年経った現在、私は精神的エネルギーについていくらか秘教的な事も学び、私の知識をいかにほかの人に伝えるかという方法を知るに至った。

私がこの作業で得た最も重要な理解の１つは、我々が自分の目で見たいかなる存在であろうとも、そしてもしそれがただ心の中のエネルギーパターンに過ぎなくとも、我々が自身の思考にエネルギーを与えれば与えるだけ、それらは明白になっていくという事だ。この事を認識するに及び、エネルギーフィールドとボルテクスを創るためのエネルギー媒体として、不信を超えて真正に行動し始める事ができると私は知った。

エネルギーを予測し、エネルギーフィールドを創造する事は、あなたがたが想像するよりもたやすい事である。思考が働くところにエネルギーが流れる。我々はただそれを目で見る事により、どんな種類のエネルギーフィールドや振動する色でも創る事ができるのだ。光の習得のために忘れてはならない重要な事の１つは、我々が修行をすればするほど、我々のワークは現実になるというである。私がこのワークを始めたばかりの頃は、私はエネルギーを見る事も感じる事もできなかった。少なくとも私はそう思っていた。それにもかかわらず私は修行を続けた。それはただ私の師がこう言ったからである。「修行せよ、そうすれば物事は起こる。たとえおまえがそのエネルギーを見えても見えなくても。」

とてもたくさんの人々がここ数年の間に、メディスンホィールとネイティヴ・アメリカンの教えに興味を持ち始めてきているという事に、私はとても興味があった。これは次の２つの事の結果だろうと考えられる。第１は、ヨーロッパに祖先を持つ多くのアメリカ人が、ネイティヴ・アメリカンの文化と過去に強い関係があったため。第２は、我々は直観的に、メディスンホィールのような儀式がキリスト意識のエネルギーが惑星グリッドへと入る事を許す次元間の門を開くという事を知っているため。

過去にネイティヴ・アメリカンとして生活した事のある、ヨーロッパにルーツを持つアメリカ人の概念について言えば、カルマの法則及び、１８００年代から今日までの様々なネイティヴ・アメリカンの予言者の預言と調和していたように思われる。したがって我々の歴史の中におけるこの現在、我々の国民的カルマの大部分は、ネイティヴな人々の美と苦痛を調停させるべきであるという事は明白である。それゆえ我々ヨーロッパ起源のアメリカ人が、伝統的なメディスン・ホィール、スウェット・ロッジ、そして煙草などの儀式に参加する事はとても健全である。しかし我々は過去の罠に陥る事を避けねばならず、そのような昔の事の新しい解釈をするように前進しつづけるべきである事を忘れてはならない。

ネイティヴ・アメリカンの教えを学んでいる、ヨーロッパにルーツを持つアメリカ人の多くは、サン・ベアの知恵の言葉に良く似た、大平原の種族の教えであるメディスン・ホィールに従っている。その教えは美しくまた力強い。しかしその大部分はその種族の独創的な宇宙の解釈の反映であり、その方法の多くはその祖先が生活していた時代においてのみ有効であったという事を理解しなくてはならない。これが私がその古い知識に従いもせず、教えようと試みたりもしない理由である。それらの日々は過ぎてしまったのである。

しかし幸運な事に、この国のネィテヴな人々はそれらの儀式を地球のために再演しようとしており、またその血統は我々がそれを再発見するべき教えの本質を保存している。もしそうでなければ、我々はそれを確実に失ってしまうだろう。

メディスン・ホィールの概念は、全ての者に与えられた教えであり、それゆえ我々は進化の道筋を歩む我々と万物の源との関連を再確認する事ができるのだ。アセンションの最終局面において、メディスン・ホィールはアセンションのマカバとなり、下位世界を抜けるための救済の貴重な乗り物となるのだ。そこにおいて、その最高形態であるメディスン・ホィールの儀式は、ボルテクス技術の応用なのである。

この話を終えるに当たって、私は確実に前世においてネイティヴ・アメリカンのシャーマンと、とても強い関係があった事を明らかにしておきたい。しかし私はこの事をくどくど話すつもりも、今生においてインディアンになろうと何か試みようというようなつもりもない。今生における私の知識と教えは過去の出来事によって強化され、未来を見つめる視座と共に、現在に基づいたリアリティを創りつつ、我々が前進すべき完全な知識によって鍛えられる。

それゆえ私はあなたに、心を開き、思い切って昔の知恵の新しい解釈を見いだすために、この本を学ぶようにお願いする。間違ってもあなたを限定し、過去に引き戻すような古いパターンに固執する事のないように。

おそらくあなたはこの主題を学ぶ事で元気づけられ、専門的なアセンションの促進者になるだろう。全ての共同体は、他の人々をその過程を通過させる事ができる専門家を育てるべきである。別の言い方をすれば、あなたがたの内の何人かはすでに、もっとシンプルに自分自身を変容させる用意ができているのだ。全ての人が学ぶためにセドナに来る必要はない。これを読んだあなたがたのうちの何人かは、究極的にあなたの地方共同体の人々のための変容のカウンセラーとなるために、癒しの精神的な光と心の浄化を持ってワークするアートの研究に、自分自身を捧げるに違いない。

全ての物は偉大なる精神の贈り物であり、

その偉大なる精神の贈り物は豊穣である。