19870406-1 ひとりよがりの王国通信。ひとりよがりの王国の王様は、他にも沢山ひとりよがりの王国があることを知り、まず自国の領土認識の正確度を上げようとし始めた。地図は地図であると知って、地図を正しく見始めた。そして新たなるコンセプトの地図が必要であると考えて、自らそのための測量や地勢探査に出かけて行った。
19870406-2 予言。予言とは存在確率であり、可能牲である。予言の内容を実レべルの意識が知ると、それに対する拒絶感や期待感が生じ、更にそれに対する肯定的、否定的行動を起こすことにより、その確率は大きく変わってしまう。また変えようとしなくても知ってしまえば、それに対する意識の反応自体で存在確率は変わりゆく。予言は多くの場合、予言された出来事の最大の原因であるとトマス＝ホッブスが言うのは、このような意味合いでであろう。
19870406-3 シシクロニシティ。意識が外象Ａにシンクロニシティを見る時、シンクロニシティはその見る者の内に在る。Ａはただそこに在るだけ。もしくは見る者が見ない時は、ただそこに無いだけ。Ａはシンクロニシティによって、何かを教えようと意図しているのではない。逆の言い方をすれば、常にその意図と共にあるのだ。どちらにしても見る者がＡにシンクロニシティを見た時、それは意味を持つ。もしくは無意識に意味・符合を求めた時、見る者はＡを見る。シンクロニシティの出現確率は、見る者がその内側で高めることができる。
19870409-1 常に死をうなじの後に感じること。実際にそれはそこにいる。たとえ明日が死ぬ日だろうとも、今日「彼」は知りたいことを知る努力を惜しむまい。
19870409-2 形にすること。考えられたもの、感じられたもの自体を形にすること。苦しい時は、他人の笑顔を分けてもらおう。
19870411 いいねえ、この不安。何の保証もない。確かなものは何もない。いつも波頭だ。ということは、少なくとも保守に走っていないということだ。
吉祥寺百景（０６５）19870406〜19870411
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