 (19841209) 忙しい人の困ったところは、「彼」のような一見暇人と接する時、相手もまた自分と同じペースで物事をこなすのが当然だと考えがちな点である。もちろんこちらのペースがスローなのも認めるが、相手のペースに合わす義務もないわけで、断ったりいやがったりするのを怠惰といったりするのはおかしい話だ。忙しい人はその辺を考える暇もなかなかないのも事実なのだが、断る理由をあれこれ考えるのもバカらしいので、素直にイヤだと言って不快がられるのも仕方ないだろう。
(19841218-1) 純文学の純という字が、何かとってもこっけいに見える。純喫茶の純がこっけいに感じられるのと同レベルで間が抜けた感じ。笑ってしまう。なぜかおもいっきり。私は純文学をやっていますって自分から言うやつのデリカシーのなさは、こちらが赤面してしまう。賢人会議というのにも、同様のものを感じてしまう。
(19841218-2) 睡眠中に目覚ましや電話でたたき起こされるのは、頭の中のシナプス内のニューロンがぶち切られ、破壊されているという実感がある。あの原始的極まりない覚醒のさせ方は、緩やかな脳の溶解作用を促進させ、人をあほうにする。
吉祥寺百景（００８）19841209〜19841218
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