Ｃ-007　62の魔球陣における31対の対和

■１■立体魔方陣については既に幾つか見たが、31の倍の62に関して見れば、１〜62の数を球の表面にプロットして、どの経線及び緯度線方向の円が貫く数の総和も等しくなるような62の魔球陣というものがある。この球体の中心を介して対になっている全ての２数の和（対和と呼ぶ）は全て63になっている。

■２■総和は62の３角数でもある1953だ。これもペアリングを考えれば全部で31組である。ところでこの62の魔球陣と、62のグリッドを有する惑星グリッドとはよく似ている。正12−20相貫体の62個の各頂点に１〜62をプロットして、惑星グリッド魔球陣を作り出すプログラムを誰か作ってはくれないだろうか。

■３■62という数はマヤの13バクトゥンが尽きた2012年の翌年を連想させる。伊勢の式年遷宮はこれまで20年毎に行われてきた。そして第62回目の式年遷宮が行われたのが2013年である。ここから逆に第１回の式年遷宮が行われた年を逆算すると793年となる。つまり794年の平安京への遷都直前となるのである。



■４■とは言ってもこれはただ計算上のことであり、実際は過去に何度かの延期や中断があった。今世紀では第59回の遷宮が第２次世界大戦後の混乱によって４年延期され、1953年に執行されている。また歴史的に見ても1434年〜1563年の間の戦国時代をまたぐ130年間というもの、式年遷宮は行われなかった。

■５■実際に第１回の式年遷宮が行われたのは690年のことである。しかし途中の曲折の結果とは言え、マヤ暦の13バクトゥンの長期暦が終わり新しい周期に入った2013年に、伊勢の第62回目の式年遷宮（さらには出雲の式年遷宮も）が行われたという同期には、単なる偶然以上の何かをつい想定したくなる。

■６■正12面体及び正20面体の要素である面・点・線の和は共に（12＋20＋30＝）62である。また斜方切頂20-12面体（大菱形20-12面体）は正方形30枚・正６角形20枚・正10角形12枚からなる62面体であり、斜方20-12面体（小菱形20-12面体）は正３角形20枚・正方形30枚・正５角形12枚からなる62面体である。



■７■再び62の魔球陣に戻ろう。この62の魔球陣の総和、もしくは62の３角数は1953である。前述したように第59回の遷宮は４年延期されて1953年に行われた。なお個人的な話で恐縮だが、マヤの世界観を背景にしたドリームスペル暦では年度切り替えが西暦７月26日なので、私はこの1953年生まれ扱いとなる。

■８■そしてこの1953年は、暦の１日も人間の１人も同じ１キンで表わすドリームスペル暦(13の月の暦)ではKIN104：「黄色い宇宙の種」という名の年に対応しているのだが、そもそも私にこのドリームスペル(13の月の暦)を教えてくれたのが、その銀河の署名がKIN104：「黄色い宇宙の種」の高橋徹氏である。

■９■この1953年はワトソントクリックによってＤＮＡの２重螺旋構造のモデルが確立した年である。またこの年の７月26日にキューバ革命が起こったのだが、この西暦の７月26日はまさにメソ・アメリカの１年の始まりの日なのである。しかしこのような数的符合は、注意深くあれば誰でも随所に散見できる。


　　　　　　　　　(※)画像は「伊勢神宮ＨＰ」 http://www.isejingu.or.jp/ より。

■10■「ふと見たデジタル時計の表示が11：11だった」「運転中に前を走る車のナンバーが、偶然会った人の電話番号だった」などとすぐ口にする人たちがいる。その不思議さに眼を向けて、自分の人生や地球の未来を考え直すことは喜ばしい。だがそれを自らのエゴ拡大とリンクさせがちなのは残念なことだ。

■11■「自分をもっと認めてほしい」という願望や「自分は他者とは違い特別な人間なのだ」という主張が半ば無意識下に含まれていることがある。聞く側が同様の体験をすでにしているのであればその物言いは陳腐に感じられるし、逆に全然ないのであれば、奇異な人間であるとか受け取られることが多い。

■12■実際のところ個人的シンクロニシティは、他者には当人ほどのインパクトはないのだ。しかし多くの人達はそれを優しく聞き流してくれる。数列の上に見たシンクロを他者に語るということは、せっかく得た自分の力を意味もなく垂れ流してしまうということでもある。それはまず自分自身の問題である。

■13■自らの無意識に注意を向けること。自らの心身に起きた不可思議な出来事を、それがエゴの拡大に通じるかどうか考えて、自分の内にそれを持ちこたえ、熟成させること。しかる後に千載一遇の共感者と出会い、真摯な検討ができるというメタなシンクロニシティが未来に通じることを願うばかりである。