Ｃ-006　３次立体魔方陣の定和軸の31本

■１■ルービックキューブのような３×３×３の27ユニットのそれぞれに数を割り振り、縦・横・上下及び立体対角線の定和が42になるようにしたものが３次立体魔方陣である。この定和の軸は上記のように前後方向の９本、左右方向の９本、上下方向の９本、そして立体対角線方向の４本で全部で31本である。

■２■ｎ次立体魔方陣の定和の数は、一般に３ｎ^２＋４本で表される。この３次立体魔方陣も立体魔方陣なので、通常の平面的魔方陣のように各面の対角線上の３数の和は定和の42にならない。しかしこの面上の９数の和、すなわち面和はすべて126となって等しい｡面和の126とはもちろん定和42の３倍である｡

■３■３次立体魔方陣はユニット数が27なので、総和の378は27の３角数の378でもある。アグリッパは普通の３次魔方陣を土星に対応させているが、既述した通りこの378日は土星の会合周期でもある。また全ての対和は28だが、28日は28日×13ヶ月＋１日＝365日の「13の月の暦」のひと月４週間でもあった。

　　＜前後方向＞ 　 ＜左右方向＞ 　 ＜上下方向＞ 　＜立体対角線方向＞
　　10＋26＋６＝42　６＋17＋19＝42　６＋16＋20＝42　６＋14＋22＝42
　　24＋１＋17＝42　26＋１＋15−42　17＋21＋４＝42　19＋14＋９＝42
　　８＋15＋19＝42　10＋24＋８＝42　19＋５＋18＝42　８＋14＋20＝42
　　23＋３＋16＝42　16＋２＋５＝42　26＋３＋13＝42　10＋14＋18＝42
　　７＋14＋21＝42　３＋14＋25＝42　１＋14＋27＝42
　　12＋25＋５＝42　23＋７＋12＝42　15＋25＋２＝42
　　９＋13＋20＝42　20＋４＋18＝42　10＋23＋９＝42
　　11＋27＋４＝42　13＋27＋２＝42　24＋７＋11＝42
　　22＋２＋18＝42　９＋11＋22＝42　８＋12＋22＝42

■４■魔方陣も深入りしすぎると、元の論旨に戻れなくなるので遠巻きに語るのだが、27という数に関しては27×27の27次平面魔方陣を考えれば、その中心数は365である。そしてまた９×９×９の９次立体魔方陣を見ると、その中心数もまた365となっている。さらにこの２つの魔方陣の対和は共に730である。

■５■平面と立体という違いはありながら、27次平面魔方陣は27の２乗の729ユニットを用いており、９次立体魔方陣の方も９の３乗の729ユニットを用いているためで、そこに配置される数も１〜729となっている。これは27次平面魔方陣と９次立体魔方陣が同型対応でき、共形変換可能であると言うことだ。

■６■平面魔方陣と立体魔方陣に関してはこれ以上追求はしないが、６次平面魔方陣の総和が666であることと、11次立体魔方陣の中心数も666であることだけを記しておこう。このような数的一致には次元を貫く数の構造自体に、すなわち人間の精神構造自体にもっと解明すべき意味が含まれているに違いない。



■７■人間の脊髄神経は、脊椎の椎間孔ごとに一対ずつ出ている。頚椎の間から出る頚神経(８対)、胸椎の間から出る胸神経(12対)、腰椎の間から出る腰神経(５対)、仙骨の仙骨孔から出る仙骨神経(５対)、第１尾椎と第２尾椎の間から出る尾骨神経(１対)の合計は31対である。重さは約25ｇである。