20120601 Friday　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

■１■猫々朝日記。昨日は何やらどっと疲れが出たので、午後８時過ぎにはもうベッドで横になった。日が変わって午前１時半、外に出て道端にディスプレイした花と花瓶と文字の入ったパネルを回収して来た。町には静かに雨が降っていた。「お疲れ様」と言って入れ替わりに床につく愚妻。はい、お疲れ様。

■２■居間に戻ると猫が２匹、まるで猫集会のように静かに向きあっている。猫は猫なりに感じ入るものもあるのだろう。私もその間に入って横になる。みかんの声で起こされた。気が付いたらもう午前４時過ぎだ。４時35分、定時に新聞が玄関に届く。昨日爪を立てて威嚇された配達員さんの反応を見守った。

■３■隙間から覗き見るみかんには構わず、今朝は無言でそのまま立ち去った。新聞には雨用のビニールがかかっているのに、20分遅れではなく定時に届いている。ひょっとして別人の配達人さん？６月がスタートしたというのに、また何が何やら分からなくなった。時は巡り、想いは残る。視線は未知を目指す。


20120602 Saturday　

　　　

■１■猫々朝日記。４時42分、今朝の新聞配達バイクは普段より10分も遅れているなと思いつつ、東の窓から隣りのマンション入口を覗っていると、いきなりやって来て建物の向こう側ではなく眼下の駐車場に停車した。初めてのパターン。確かにこの方が少しだけ早い気がする。みかんが玄関で早くも騒ぐ。

■２■46分に玄関前でエレベーターが開き、猫２匹がドアの隙間にへばりつく。しかしよいしょと言って出て来た配達の人は、新聞を投函するとまたよいしょとだけ言って走り去って行った。爪を立てられたことを怒っているのか、それとも別の人なのか？ちょっと悲しい。モンプチ猫缶、２匹とも喰いつき良し。


20120603 Sunday　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　

■１■猫々朝日記。隣りのマンションの配達ルートが変わってしまったのか、よくパターンが分からないまま、バイクの音から判断して、玄関ドアを少し開ける。４時34分にエレベーターが上がって来て、猫２匹が急ぎスタンバる。しかし新聞が投函されると、隙間なぞ見向きもせずに一気に走り下りて行った。

■２■もう完全に興味を持たれなくなったのだろうか。どうも土日だから別人のような気がする。取りあえずまた明日だ。ベランダに猫を出す。朝の冷気が心地良い。今朝は夕べ買ってきたかつお節をあげてみる。くらいつくのはデルピーのみ。また１日が始まる。今日はサッカーＷ杯の最終予選の初戦がある。


2012604 Monday　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　

■１■猫々朝日記。夕べのＷ杯の最終予選、対オマーン戦は３−０で先ずは快勝。良いスタートを切れたので、心地良く眠りに付けた。そして今朝。いつもより早い４時23分に、隣りのマンションに到着した配達バイク、窓から見ると乗っている人がいつもの人より大きいような…。31分に当家の玄関前に到着。

■２■エレベーターが開くと「よいしょっと」と声を出して、新聞を投函するとすぐに走り去って行った。ドアの隙間や猫には気がつかないのか、お構いなしのままだ。猫たち、すぐに撤収。ベランダに出て、プランターの雑草を探すが、もうあまりない。猫草を考えてやらなくては。今朝は案外鳥たちも静かだ。


20120605 Tuesday

　　

■１■猫々朝日記。今朝はいつもより早く、４時25分に新聞配達が来た。しかし今日も無言でドアの隙間の猫たちを見向きもしないまま、足早に走り去った。もう別の配達員さんに変わってしまったのだろうか。このために午前２時過ぎから起きていることへの疑問も生じて来ている。しばし体調が良くないのだ。

■２■それでも早朝のベランダの冷気は心地良いし、猫たちもこの時間は普段から起きているらしい。モンプチの極上かつおという緑色の猫缶を開けて半分ずつ与える。これは久しぶりのゼリー仕立てだが、喰いつきは良い。これからひと段落したら自分たちのねぐらに戻るのだろう。私もしばし２度寝をするか。


20120606 Wednesday

　　　

■１■猫々朝日記。今朝は新聞が４時32分に来た。いつも通りエレベーターの動き出す音で玄関ドアの隙間に頭を捻じ込む猫２匹なのだが、配達員さんは新聞を投函すると何もせずに素通り。猫はすぐに撤収してベランダで草を食むというパターンが形成されつつある。２時から起きて私は何をしているのだろう。

■２■もうそろそろこのパターンも別のフェイズに移行する時なのかもしれない。チャオの焼きかつおをほぐして与えるが、喰いつきはイマイチ。今日はどうしても猫まんがの話を作って作画に着手しなければ８日の〆切に間にあわない。ＨＰの大改造も急がなければ今年中に間にあわない。時の足運びは速い。


20120607 Thursday

　　　　

■１■猫々朝日記。今日も特に何もなし。早朝の２時間待機の時間をもっと別の事に使うことを考える必要があるかもしれない。みかんがこんなに大鳴きし続けるようになったのは去年からだから、夜中にそうバカ鳴きしないようにする必要がある。新しい猫ハイウェイを作って次のフェイズに移行するか。

■２■いや逆にもう夏だから、昼間に玄関のドアを少しだけ風通しのために開け続けるという手もあるな。夕刊の時に猫が玄関のたたきで涼んでいたりすることもあろうか。一連の天体ショーも終わったし、部屋の模様替えもした。あとはねこの興味を失わないように新しいマイハウスブームを考えよう。


20120608 Friday

　　　

■１■猫々朝日記。雑誌『スターピープル』用の猫まんが原稿の〆切が今日なので、ここ数日案を捻出しようとしていたのだが、いつものように頭の中でイマジネーションが繋がらず、結局久しぶりの徹夜とあいなってしまった。今夕はＷ杯アジア最終予選第２戦vsヨルダンがある。その前に何とか眠なくては。

■２■４時35分になっても配達バイクがやって来ない隣りのマンション前の道を眺めていたら、まだ中猫らしい白黒猫が、左から右にとことこと歩いて行くのが見えた。ひょっとして剣菱か？それとも角の楽器屋さんのところで以前見た白黒チビか？心がちょっとだけほっこりする。鳥のさえずりが空に満ちる。

■３■いつもより優しく接すると、みかんもただのバカ鳴きではなくこちらの出方をちゃんと覗っている。５時前からバスターミナルビルのマンションのどこかの一室で、今朝も何かを罵倒し続ける大声が街中に響き渡る。新聞が来た。猫もゆっくり見上げるが、今朝も素通り。本当に配達員さんが代わったのか。


20120609 Saturday

　　　

■１■猫々朝日記。昨夜のザックジャパンはヨルダンに６−０で大勝。途中開いてが１人退場になった時点で試合は決定していたけれど。今朝は雨。いつにも増して新聞の配達が遅く、普段より30分以上遅れて５時５分だった。猫と共に窓の外を眺めつつ待つのだが、これはこれで贅沢な時間であると分かる。

■２■新聞配達員さんは今日も僅か数センチの隙間の奥の猫には気付かないままなのか、すぐに走り去って行った。猫が私を見返して、すぐに居間に戻り始める。サッシ窓を開けると、外の音がどっと入って来る。猫にとっては匂い情報もまたどっと流入して来るのだろうな。鼻をひくつかせている。猫缶完食。


2012610 Sunday

　　　

■１■猫々朝日記。昨夕、散歩から戻ると家の前の道に少し汚れた白い猫がいた。黒猫ロナウジーニョと共に、ダンボール仔猫埋葬の時、姿を現した猫だった。車が来るかもしれないのに道の真ん中で動かないので、猫茂みのある駐車場方面に手で導いた。動きが鈍い。呼吸がヒューヒューいってて苦しそうだ。

■２■さらに口から粘液を垂らし、足に傷と汚れが目立っている。カリカリを少しあげたが食べない。少しの間、傍にいることにした。私に何ができるのか？私は何もできないままの虚ろな観察者でいるしかないのか？何かを伝えようとしているのか？私は何かを感得し、そこから意味を見い出さねばならない。

　　　

■３■さて今朝も新聞配達の人は少し遅れて42分に玄関に到達し、ドアの隙間から鳴き声を出していたみかんにも目もくれずに走り去って行った。もはや新しい人であることを認めないわけにはいかない。即時撤収し、ベランダで朝の空気を吸い、猫缶をそこそこ食べると、２匹はそれぞれのねぐらに戻った。

■４■昨日の白猫にもうちの猫へも、うまくコミュニケーションできないという思いから、脅しや餌で条件づけさせて人間の都合のよいように動かそうとすることが傲慢であると自覚した。自分の思いが伝わらないと決めつけることの独善と、自らに対する卑小規定を解除し、もっとシンプルに接すること。