■第１次世界大戦は「化学戦争」で人倫破綻の瀬戸際まで行き、第２次世界大戦は「核戦争」で人類滅亡の崖っぷちまで行き、第３次世界大戦は「生物戦争」で人間破戒の新世界に向けての実験進行中。第３次はもちろん情報戦争や意識戦争でもある今。各個人が相互の意識と尊厳を失ったら戻れない崖っぷち。
■人を助けるという大義名分で人工物を体内に入れ、その結果人を害する側にさせられていると気づいたら、救いようのない葛藤が起こるか、気づきをなかったことにして二重のリアリティを自らの世界に重ね、都合の良い方の情報だけしか目に入らない自分を強化していく。絶望的な未来を人ごととして語る。
■科学者たちが今回の事象の大元の姿勢を謝罪したことがニュースにもなった。取り返しができない現状に対し、謝罪だけで済まされるものでは全くない。それどころか未だに気づかないまま、過去の愚行を継続中の者もいる。今の世界は互いに相容れない領域で、互いの姿だけがまだ見えている奇妙な空間だ。
■子供が生まれると世界観が変わるという。女性性は小さな頃から子供の可愛らしさを知っているけれど、男性性は自らの生活や視野の中に子供が入って来なければ、それが体の中から励起しない。子供に対しては愛情より困惑が大きいままだ。犬猫も可愛いが、まず人間の子供たちの今と未来を見詰めねば。
■それでも世界は転がる。もうすぐ既存の旧態世界観支配は終わる。若いエネルギーが、革命ではなく自然現象としてそれに取って代わるのだ。歳が行くと高周波音が聞こえなくなるように、眼前に在りながら見えないものが無数にある。未来を自らの老視野世界と道連れにすることのないよう耳を傾ける姿勢。
■縄文の生き様はネアンデルタール人のそれと重なるところが少なくない。野蛮な猿人と誤解している人とは今は話をしない。東アジア人にはその遺伝子が他よりかなり多く含まれている。世界観の特性も言語空間の本質も、縄文人の中に一番濃く残されているのではないか。私はネアンデルタール人気質(笑)。
2023.01.31
Tuesday
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