■１■現今の世界情勢では除菌・消毒剤が欠乏しているので、酒蔵が急遽アルコール70％前後の高濃度エタノールを「消毒できる酒」として制作・販売している。第三類医薬品は酒税相当額の税金が課されているが、緊急時の現今は酒販売免許のある店で｢不飲｣と明記されたものが、税を掛けずに売られている。
■２■「酒」はエタノールが含まれた飲料の総称である。有史以前から存在する向精神薬の１つで、百薬の長と讃えられ、万の病の元とも語られる。アルコールの一種で酒精とも呼ばれているエタノールは、特有の芳香を持つ揮発性の無色液体だ。エタノールは引火点が低く、非常に燃え易いので注意が必要だ。
■３■さて、以下は綿棒多面体を作りながら浮かんだ夢物語だ。有史以前から存在する「酒」は神事にも不可欠なものだった。昔は神と交わるために体内に注ぎ込んでは飲み食い歌い騒いだけれど、今は不安や心配から、体外の各部位を消毒したりも街中に散布したりしている。エタノール使用の内と外の反転？
■４■日本の神話時代、アマテラスが岩戸籠りした時も、神々は酒を飲み騒いだけれど、今の世間も実はお祭り騒ぎなのではなかろうか。多くの言動や行動を見ると、それぞれ矛盾しあうままの平行現実の中で、激しく罵ったり身体に反して固まったままでいる。少なからずの人が酔っぱらっているのでは疑惑。
■５■さすがに巻き散らされたエタノールでとは言わないけれど、世界が既に反転していると捉えるのも１つの酔狂ではないか。ワクチンを作り駆逐しようとしても、全体を考えない個我の意図や思惑は最早機能しないのではないか。世界は祭りの最中であり、いずれ思いもかけない形でアマテラスが姿を現す。
■６■別に日本の神話やアマテラスにはこだわりはない。１人１人のマスク姿も、反転したこの内側の世界からそれぞれの細胞膜を見るような心根にもなる。必ずやって来る想定外の未知が、悲惨なものとは限らないだろう。一寸先の闇のちょっとだけ先は眩い光かも。妄想は信条と明確に立て分けて楽しもう。
2020.05.10
Sunday
|