#328　異常気象で網戸が落下

■おとといの雨を伴った強風で網戸が飛んで落ちた。私がいつも向かっている机の目の前の窓に付いていたオールドタイプのものだが、実は去年猫が上り下りし続けてついに網が大破し、網戸本来の役目を果たせない状態になってしまった。周りのゴムバッキンみたいなところにアタマを突っ込んで無理やり外に出ようとするので網ごと外れかけ、また網の部分は爪にさいなまれてタテヨコのラインがみなあっちこっち勝手な方を向いてしまっている。

■私はベランダに抜けるサッシのガラス扉にはめ込んである網戸を自分で直したことがある。部品屋さんで網と戸の周囲のゴムヒモバッキングと、それを力技で溝にグイグイ押し込むローラーみたいなやつを購入し、部屋の中で修理したのである。蚊に血肉を搾取されるのはいたたまれず、かつ暑さにも耐えかねての大英断だ。結果は大成功。なんだ、やればできるではないか。網戸張替え業者何するものぞ。ということで、窓の網戸も取り替えようと思った。

■３年ほど前にマンション自体が少し老朽化したというので外装の化粧直しの工事があった。ついでに窓の外についている金属の縦に回転するシャッターも取り替え直していたことは知っていたのだが、いざ網戸を外して修理しようとしたら、シャッターが邪魔で外にも内にも取り出せないことが分かった。ということで、仕方がないので１年間放置したままだったのだ。この春の強風でサッシが外れ、シャッターとの間に斜めに挟まったまま引っかかってしまった。

　　　

■しかくよもや横のわずかな隙間から吹き上げられ飛ばされるとは思ってもみなかった私は、遠くから自宅の窓を見上げつつ、斜めになったままの網戸の残骸がアートっぽくいてカッコイイと思っていた。そして強風で飛んでしまったのである。よもやの５階から地上に落下。アートの祭りだ。欠落に気が付いたのは昨日。シャッターの隙間から下を覗くが、１階の住民の庭には何もない。一緒に覗き見ようとする猫の頭を押さえつつ、ちょっと不安になる。

■夕刻、マンションの管理人さんから連絡が入った。階下の物干し竿が２本大破したそうだ。人間には被害がなかったらしい。夜、菓子折りと物干し竿の弁償金を持参してお詫びに行った。以前、異様に細かい名古屋のゴミ分別管理の当番で一緒になったことがある奥さんが出ていらした。知らない人でなくてよかった。やはりマンション修理の時に付けた新しい窓シャッターの構造的欠陥で、以前にも３階と２階の網戸が落下してきたんですというお話。

■丁寧にお詫びして、もう使い物にならない網戸を回収させて貰って引き上げた。窓に取り付けるにも修理しなくてはならず、金属の硬いシャッターの横からに命がけで精一杯腕を伸ばし、この網戸を再び取り付けることができるのだろうか。かなり自信がない。まあとりあえずベランダ側の網戸を修理するところから始めよう。実は直しても直しても、猫が網戸の下の部分から無理やり外に出ようとして破壊するのだが…。今度は猫用の勝手口をつけてみるか。

(on 20070707)

2007.07.18 Wednesday