1998年に山本裕一氏が作ったプラトン立体５個＋アルキメデス立体13個／氏のブログより借用
■１■39と40の差は、ツォルキンで言えば13のトーンの３回繰り返しと20の紋章の２巡りの差の１で、40毎にそれらがずれて組み合わさって行くのだが、去年の2023年と今年の2024年は1984年から39年目と40年目に当たる。この半分がメトン周期の19年と成年の20年、あるいは20進法のリセットの境目でもある。
■２■1982年、綿棒多面体創出者である山本裕一氏は、強烈な超常的体験をした後数と形の研究に入り、1984年に綿棒とペーパーセメントを用いての綿棒多面体製作を開始した。個人的には10年後に綿棒多面体に出会い、15年後に３層の綿棒多面体のバッキーボールを見出して以来ずっとその世界に浴している。
■３■『1984』は全体主義国家によって分割統治された近未来世界の恐怖を描く、ジョージ・オーウェルのディストピアSF小説であり、『1Q84』は村上春樹の小説である。1984年5月12日、映画『ターミネーター』で殺人機械ターミネーターと人類抵抗軍兵士のカイルが2029年の未来からタイムトラベルで出現。
■４■1982年大友克洋の『AKIRA』が週刊ヤングマガジン(講談社)で連載開始。宮崎駿の『風の谷のナウシカ』アニメージュ(徳間書店)で連載開始。紬木たくが別冊マーガレット(集英社)にて『待ち人』でデビュー。1984年鳥山明が週刊少年ジャンプで『Dr.スランプ』連載終了後『ドラゴンボール』の連載開始。
■５■1982年に公開されたSF映画『トロン』が公開された。日本では1984年６月にトロンプロジェクト(※)が開始された。映画の方は2010年に続編『トロン：レガシー』が発表されたが、コンピュータ・アーキテクチャ構築プロジェクトのトロンOSの方は2023年、IEEEによってIEEEマイルストーンに認定された。
■６■1982年にシェヒトマンが逆格子空間において５重回転対称性を有するAlとMgの合金を発見した。様々な検証を重ねた後、この公表は1984年に為された。この正20面体対称性を持つ相により、これまで知られていなかった原子の規則配列が確認され、格子状の配列と区別するために｢準結晶｣と名付けられた。
■７■1985年に６員環が20、５員環が12、60本の単結合、30本の二重結合で形成されている、炭素原子60個からなる切頂20面体構造のＣ60の実在が初めて発見された。同様にして余った結合が出ない安定な構造を持つドームジオデシック・ドームのデザイナーの名を冠してバックミンスターフラーレンとも呼ぶ。
■８■1983〜1984年、集英社週間ヤングジャンプで矢野健太郎氏が『ネコじゃないモン』を連載。連載初期から担当が同じＤ門氏だったので時々アシスタントをさせてもらった。1984年岡田斗司夫氏らが創ったアニメ制作会社として立ち上げたガイナックス創業。近年『アオイホノオ』と当時の大阪芸大を知る。
右端の「ミンキーモモ」はアシ時にTVでみんなで見た。今思えばオタク第一世代の洗礼だった。
■９■1985年５月、ＢＯＢが母危篤のために福岡に戻り、吉祥寺に戻って来てからのオリオン事案の井の頭事変が勃発。それをクラスター内部の至近距離から巻き込まれ気味に経験したことから、現実がマンガの世界と相互浸透する世界へとシフトして行くことになる。世界的には実質的にバブル経済が始まる。
■10■どうしても丁寧に語ろうとすると煩雑に過ぎて連続が見えにくくなるし、聞く側に負担が大きくなりすぎて口を閉ざすが、｢過去に未来がある｣という表現は何重にも難解で用い難いが、当時はばらばらに捉えていた様々ことが、未来から顧みれば皆繋がっている１つことに見える視座も無きにしも非ずだ。
■11■他者に押し付ける真実などないので、少なくとも個人の中ではこれらの草々はみな１つことにも思える。多胞体の様々な多面体から覗き込んだ同じ１つことが様々に錯綜して生起する複雑な見え方であることが、かりそめに共有している時空間での贅沢極まりない爛熟(廃枯)感を妄想として漏出提示する。
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(※)「The
Real-time Operating
system Nucleus」（リアルタイムオペレーティングシステム核）の頭字語である。
20240213
Tuesday
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