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■滋賀県の湖西線にある大津京で来年からコロガリズムとイベントを予定して
いるのだが、その先にある小野には、小野妹子や小野道風や小野篁を輩出した
一族の小野神社がある。自転車に乗って複数の神社を巡ろうと思っていたが、
前日から寒波で急激に冬型になった天候に耐え切れず急きょ取りやめにした。

■その小野神社の神紋が、中心に四角い穴の開いた３つの正方形のカタチをし
た「三つ目」だったのだが、ちょうどその琵琶湖の対岸にある「長命ずいかく
の湯」のマークがそのまま正方形４つの「四ツ目」だった。この温泉施設の名
前は長命寺山（333m）の山腹にある、西国三十三カ所の第31番札所長命寺だ。

■ＪＲ近江八幡駅からは２時間おきに無料の送迎シャトルバスが出でいる。市
街地を外れると広々とした湖畔に沿って走ると、やがて2016年７月17日にオー
プンしたばかりの、和風作りの新しく小奇麗な温泉施設「長命ずいかくの湯」
に辿り着く。施設の隣には湖の港があり、琵琶湖クルーズ船も運行している。

■滋賀県の温泉の多くは、泉温が低く湯量も決して豊富なわけではないが、墓
にはない琵琶湖畔という風光明媚なロケーションは魅力的である。またここは
1350ｍもの掘削動力揚湯とはいえ､湧出量は毎分350リットルあり、泉温33.3℃
を不感温度の37℃に加熱して、源泉掛け流しラドン蒸気浴槽で提供している。

■７つの浴槽と２種のサウナを謳っているが、ラドン蒸気浴槽の向かいには安
土城の黄金の間をイメージしたという低温サウナがある。床と窓の障子が赤色
というのは、落ち着く色ではないことは確かだが、横になって目を閉じている
と高温サウナの熱さを感じないまま汗は滲み出る。そのまま眠りそうで怖い。

■高温サウナと水温14度の深めの水風呂はスルー。主浴槽と寝湯の横を抜け、
外に出るドアの手前に1,000ppmを超える高濃度炭酸泉がある。高濃度炭酸泉の
電気風呂は関西初らしいが、電気風呂は苦手だなあ。そう広くはない外に出る
と、小ぶりの設楽焼露天風呂と、心地良く体を伸ばせる桧露天風呂とがある。

■基本的にラドン蒸気浴槽に浸かる時間が長い。ラドン蒸気浴槽は三朝温泉で
入って以来かも知れない。湯上りには２階の癒し処にゆったり並べられたリラ
クゼーションチェアで寛げるし、広々としたベランダのデッキに出て、眼前に
広がる琵琶湖の風景に溶け込む感じも心地よい。ここは食事も美味だそうだ。

★所在地：〒523-0808 滋賀県近江八幡市長命寺町65?１ Tel.0748-31-1126
　　　　　　　http://www.chomei-zuikaku.com/
　　　　　・源泉名／長命ずいかくの湯
　　　　　・泉質／単純弱放射能温泉。ラドン39マッヘ毎kg
　　　　　・泉温／33.3℃
　　　　　・pH／8.2
　　　　　・日帰り入浴料金／平日1580円、休日1780円（割引クーポンあり）
　　　　　・営業時間／10：00～22：00（最終受付 21：00）
　　　　　・駐車場／58台分、無料

　　　　　（※）画像２,３,４は「長命ずいかくの湯」ＨＰより。
　　　　　（※）ラドン浴槽画像は「温泉奉行所」より借用。　　

人生丸ごと湯治日記（４９６）　2018.12.10 Monday