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■小谷城スマートＩＣで降りれば一般道で５分で行けるのだが、ＥＴＣ搭載車
でなかったのでよもやの本線への強制復帰の後、木之元ＩＣまで行ってからの
大戻りコースとなってしまった｡しかしおかげで国道365号線を走ることができ
た。暦をちょっとでもやっている者としては､やはり365線という数は素敵だ。

■個人的にはもっと小谷山の上の方にあるというイメージだったが、麓のほぼ
平地にある入り口前の駐車場に到着した。豪雨上がりの翌日で辺りはうだるよ
うな暑さだ。玄関に入ってから券売機でチケットと当館のタオルを買ってから
右手奥へ進むと、大浴場「浅井の湯」の看板があった。浅井はアザイと読む。

■以前は地元メインの素朴な里の宿だったが、そもそも滋賀県自体に温泉が少
ないことや、仕様が珍しいヒドロ炭酸鉄泉の掛け流しあること等から、大幅改
修後は中高級旅館に変貌したらしい。日帰り入浴の料金も1000円と、ちょっと
強気の設定になっている。浅野長政・お市の方とその３姉妹縁の地でもある。

■脱衣所を抜けて浴槽に入ると、左側手前に「秘湯」と看板がある小さ目の浴
槽と、大き目のタイル張り石枠の内湯が２つ並んでいる。奥の大きな方の浴槽
には、茶褐色に濁った湯が溢れていた。こちらが総鉄イオンの項で温泉法第二
条に該当するヒドロ炭酸鉄泉と思われる。源泉18.3℃を41℃位に加温済みだ。

■手前の小ぶりの浴槽は38℃くらいのぬる湯で、源泉が異なる温泉でほぼ無色
透明だ。ぬめりやにおいは感じられない。湯口からは源泉が加温なしで少しず
つ投入されている。暑さに体がのぼせそうなので、背中をその湧出口につける
と冷水感が背中を断って気持ちよい。熱いぬるいの交互浴が勧められている。

■外の露天風呂は屋根付きで、一部をわざと崩したようなデザインの塀にを囲
われた、10人程が入れるサイズの岩風呂になっている。こちらのお湯は、内湯
の大きい方の浴槽の茶濁色の源泉とは別源泉らしく、無色透明薄濁りで茶色の
湯の花が確認される。内湯の小さい浴槽と同じ源泉が加温されているらしい。

■このヒドロ炭酸鉄泉（含鉄-カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉）は湧
出時には透明だが、時間の経過とともに酸化して赤茶色に変化していく。しか
し鉄臭さはない。ただし鉄泉特有のあの湯上り後の発汗作用は結構強力で、冬
ならまだしも外は炎天下なので、館内でのクールダウンにも時間がかかった。

　　　　　　 ★所在地：滋賀県長浜市須賀谷町36番地、tel.0749-74-2235
　　　　　　・温泉名／須賀谷(すがたに)温泉
　　　　　　・泉質／含鉄-カルシウム･マグネシウム-炭酸水素塩泉(ハイドロ炭酸鉄泉)
　　　　　　・立寄り営業時間／11～21時(予約不要)、無休。
　　　　　　・入浴施設／内湯男女各１、露天風呂男女各１　　
　　　　　　・アクセス／北陸自動車道長浜ICから県道37号線・国道365号線で約10㎞
　　　　　　　ＪＲ北陸線河毛駅からタクシー約10分（宿泊は送迎有り）
　　　　　　・駐車場／約60台

　　　　　
　　　　　　　(※)画像３は「じゃらんネット」より借用。
　　　　　　　(※)画像４は「温泉奉行所」より借用。
　　　　　　　(※)画像５は「ニフティ温泉」より借用。

人生丸ごと湯治日記（４５７）　2018.07.08 Sunday